第3回 シュワシュワする飲み物
「うっひょー!!やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜぇ!!」をカルピスウォーターの缶で再現したくて探しているんですがどこに売ってるのかわかりません。エッセイもどき第3回です。
あ、ぶいでん見てます。TVアニメ「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」のことです。
シュワちゃんの飲みっぷりいいなあ。私はアルコール飲めないけど、あれだけ楽しそうに飲んでると羨ましくなってきます。よし、ソフトドリンクで対抗するか。
とはいえ対抗しようにも私は炭酸飲料が苦手なので、シュワシュワするものを楽しく飲むという行為は物理的に困難です。だって喉痛いじゃん。口の中も痛いじゃん。なんで人類は自らの身体を痛めつけるような飲料を摂取しようとするのですか? 誰か教えてください。
タバコも同様によくわかりません。受動喫煙で吸い込んだことはありますが、くさい上に咳も出てきて辛いのでタバコを吸ってる人を見ると本能的に離れたくなります。
ちなみにギャンブルも一切しないので、お酒・タバコ・ギャンブルという人間の三大闇行為に全く縁のない人間です。日々の楽しみは美味しい食事と百合作品を摂取することです。ドヤァ。
話が逸れました。今回の話題はシュワシュワする飲み物です。
シュワシュワする飲み物、つまるところ炭酸飲料というのは青春のイメージと分かちがたく結び付いている気がします。ソーダ、サイダー、ラムネ、スカッシュ。
有名なサイダーのCMとかは高校生の青春っぽい感じで作られたりしてますし、昔見ていたアニメとかでも学生恋愛の話に炭酸飲料が出てきていたような気がします。気がするというのは、アニメを頻繁に見ていた頃の記憶がもうなくなりかけているからです。私の脳は古いものから次々に切り捨ててしまうので。
好きな人と一緒に自販機で買ったスカッシュの味。
放課後に友達と喋りながら飲んだサイダーの弾ける音。
思いを寄せている子から突然首筋に押し付けられた缶の冷たさ。
どうでしょう。まともな青春など経験していない私でもこれくらいの想像はできます。
今の文章を書いてて自分でも悲しくなってきましたが、コミュ障陰キャ喋り下手の人間には妥当な運命です。
どうして炭酸飲料と青春はこうも強く結びつくのでしょうか。
自分なりに色々と考察してみました。
まず思い付くのはそもそも商品の主要顧客に10代が含まれるから、ということです。
いい歳をした大人が喜び勇んで買うというよりは、10代の学生の方が好んで購入しそうな印象があります。
刺激物という意味でも歳を取ると飲みづらくなりそうな印象があります。クリーム系の甘いものが苦手になってくるのと近い理論?
次に思い付いたのは先行作品からの影響です。
青春を描いた作品において昔から炭酸飲料が描写されがちで、それに影響を受けた作家達も作中に登場させるようになった?と考えられるかも。
では最初に作品に炭酸飲料を登場させた昔の作家たちは何を思って描写したのでしょうか。うーん、そこまで言われると創作物研究の域まで行ってしまいますね。やめておきましょう。
最後に考えるのは儚い存在だからという性質の点です。
炭酸飲料の泡はシュワシュワしていて、でもいつか消えてなくなってしまう。その儚さや切なさが過ぎ去ってしまう青春とリンクしているのではないでしょうか。
中学高校の全部を青春だとしても最長で6年間。しかもあっという間に過ぎますからね。
とまあ考察を繰り広げたわけですが、よく考えたら3つとも誰でも思い付きそう。
この考える時間に何の意味があったのだろうと少し悩みますが、このエッセイもどきの初回にも書いた通り思考を広げる練習でもありますので、まあこれはこれで良かったと思うようにします。
というわけで私は全てをプシュー!の音に帰すべくカルピスのロング缶を探す旅に出ます。
ではまた。