第13回 ビュッフェ食べ過ぎ問題
タイトルからお子様っぷりが伝わってくるエッセイもどき第13回です。
まあ自分より年下の人間が若造に見えてくることなんて歳を重ねれば山ほどあるのでしょう。あまり深く考えないことにします。
さて、ビュッフェはロマンがあって良いものですが、食べ過ぎは人生を不幸にします。
主に食べ終わった後にお腹が苦しくてしんどくなるという点で不幸度マックスです。
私の最も古いビュッフェ体験は小学生時代。行き先は低価格帯のチェーン店でした。
時たまのご褒美といった感じで両親に連れてこられた大衆向けの洋食ディナービュッフェの店は、確か自宅から車に揺られること20分程度の距離にあったと記憶しています。
ああ、もう名前が思い出せません。
横に某安価な回転寿司チェーン店があったことだけは思い出せるのですが。
今調べても出てこなさそうですし、時代の流れで消えてしまったものと考えておきましょう。儚い。
基本的には土日の夜に行きますので、同じような家族連れで混雑していてしばらくの待ち時間が発生していたことも覚えているような覚えていないような気がします。どっちだ。
その店はいかにもキッズ層が喜びそうなメニュー構成がなされていて、ホットスナック系や温製料理、そしてデザート系が充実していたという覚えがあります。
特にクレープを自分で作れるというコーナーがあって、そこで生地をホットプレートに垂らして焼き上げて、好きなトッピングを載せてというのは何回もやった覚えがあります。
そして好きなだけ好きな料理を食べるわけですが。
そこは小学生、自分の胃腸との兼ね合いやコントロールはそこまで上手ではありませんでした。
するとどうなるか。まあ間違いなく食べ過ぎる。
お腹の残り容量も考慮できずに取ってきてしまった料理をなんとか食べきり、帰りは親が運転する車の中で苦しいとひたすら唸り続ける。想定できるオチですが不幸度マックスです。
そして大人になった今、数回前のエッセイもどきでも書いたように時折ビュッフェに行くことがあります。
えーと、第9回ですね。ホテルニューオータニの朝食ビュッフェのことを書いたのは。
では大人になって食べ過ぎないようにコントロールできたのかと問われると、「あの頃よりはマシになった」という回答が妥当なところです。
帰り道で苦しいと声に出して唸るほどの食べ過ぎはありません。その一歩手前で踏み止まれるようになりました。
ただ、一歩手前ということは既にそれなりには苦しんでいる状況に違いないわけで、そういう意味で改善と呼べるほどには至っていないと。
やはりビュッフェに行った時の深層心理にある「たくさん食べないと損」という気持ちは大人になっても消えませんし、むしろレジで差し出す貨幣の重みを余計に知ってしまった分その傾向は強くなりがちです。
なので不幸になる手前まで食べてしまうのは避けられないことと受け入れています。
ではせめて苦しみ過ぎないための対策を練ろうというのは考えています。
具体的には炭水化物の摂取を避け、肉料理や卵料理をメインで選ぶようにしています。
特にお米はお腹を容量を占拠して満腹感を強めるという実感がありますので、洋食系を一通り食べてそれでもなお胃腸に余裕があれば少し頂くような形にすると調整が効きやすい。
お米は結構恐ろしい側面があると思っていて、少し食べようと思ってお椀によそった量が実は食べてみると案外多かった、という経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。
それをひしひしと実感するのが、こうしてビュッフェで「ああ、今お米だけでお腹が埋まっていってる……」というシチュエーションです。これなら他にもっと食べたいものがあったのに。
特にビュッフェだと自家製カレーなんかが喧伝されている場合もあるので、それにつられてご飯をよそいたくなってしまうと思うのですよね。あれはギルティ。カレーは日本人に刺さり過ぎる。
というわけで社会人になってから少しずつビュッフェの安心安全な攻略法が見えてきたこともあるので、様々なジャンルのビュッフェに通ってその精度とクオリティを上げていきたいですね。
え? 小説執筆にもその労力を割けって?
いやいや私は良い感じのインスピレーションが下りてこないと何も書けないんですよ(現実逃避)
では今日も元気に某ホテルの朝食ビュッフェに行ってきたいと思います!
なお、現在時刻午前5時40分です。朝からこんな文章書いてたのかよ、というツッコミは禁止でお願いします。
ではまた。