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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

題名のあるシリーズ

題名「見えない劇をつかまえるはなし」

作者: 中村翔

ぽりぽり......


NPC A「好きです!付き合ってください!」


NPC B「・・・はい!」


fin...


ぱちぱちぱち!


劇場にいた人々が立ち去っていく


秋・・・つまり私も後に続く


「あの、こちらへお越しいただいてもよろしいですか?」


秋「はい?」


「この劇の監督を務めていただいたとお聞きいたしました。なので、その。」


言いたいことは分かった


秋「わかりました。」


ちょっとだけならいいだろう


『でさー?赤い雪が降るって劇。ロマンチックだよねー?』


『そうそう。赤い雪で結ばれるって幻想的だよね。』


うわさ話に耳を傾ける


「気になりますか?」


秋「え?ええまあ。」


なんせ”自分の書いた劇”だ。気にならないわけがない


『それでさー。』


角を曲がると途端に声が聞こえなくなる


ぎぃーがちゃ。


古めかしいドアを開ける


男が三人、女が二人座っている。


ひま「監督!」


その中の一人...女の子が近寄ってくる


秋「ああ。ひまちゃんか。」


この女の子はひまわり。ひまちゃんだ


ひま「監督は相変わらずですねー。男口調が治ってないですよ?」


秋「仕方ないだろ。海外生活長くて日本語が不自由なんだ。その...敬語?とタメ語の違いも分からない。」


ひま「そういうもんですかー。まま、座ってくださいよ。」


椅子がひーふーみー、五つ空いている


がたっ!


座っている男のうちの一人が立ち上がる


「こ、こんにちは!このたびはこのような場所にお越しいただき・・・」


秋「だいじょうぶ。座って座って?」


男はどうやら熱烈な秋のファンらしい


「監督はブラックコーヒーでしたっけ?」


「ミルクに砂糖マシマシで頼む。」


「了解」


コーヒーメーカーから黒い液体が注がれる


こぽこぽこぽ・・・。


「で?何の用だ?」


苦そうな液体の入ったコップにミルクを入れる


「監督には労いを伝えたいと思い・・・」


「ねぎらいねえ?」


コップに口をつける


「んぐっ!」 ばたっ


「監督!?」


秋が倒れると同時に男がニヤリと笑った


「誰がこんなことを!」


女の一人が部屋を飛び出そうになる


「まって!犯人は・・・この中にいる!」


「でも、早く救急車を呼ばないと・・・」


「だいじょうぶ。すぐ終わるから。」


手順はこう。


まず、紙コップに入れた人が怪しいつまり・・・。


「お、俺じゃねえよ!みんなが見てる中で毒盛るなんてできるわけないだろ!」


ではこう。


紙コップにあらかじ毒を塗っておく。


「いったい誰が・・・」


アリバイはこう


男Aが昨日ここにいたのは15時~16時


男Bは14時~17時


男Cは居なかった


女が9時~16時


「で、ひまがいたのが8時から9時までね!」


「そこから解ることは?」


「最後にいた人間が怪しい!」


「おれじゃねえって!」


男Bが机を叩く


「ふっ、話は署で聞こうか。」


男たちが男Bをつかまえてでていった


「いやーひまちゃん。おてがらだね・・・」


ぐさっ


ひまの手には果物ナイフが握られていた


「やめられないね?人が手からこぼれ落ちていく感触。」


たったつたっ!


ひまわりが逃げていった


外には紅い雪が降っていたという


たったったっ!


(だいじょうぶ・・・ばれてない)


ひまを薬で錯乱させて監督を殺させた


今日は13日の金曜日


思いついてしまったのだから仕方ない


思い付きで人を殺した物語


そして今日はだれも傘を持ってきていなかった


fin.

犯人は毒を塗った後で誰もコップを使わないと知っていた人物

ひまわりのいた時間は8~9時。8~9ではなく午前8時~午後9時だとしたら?

毒を塗った後劇団員はマイコップを使う。

必然的に紙コップを監督が使い、ジ・エンドってわけ。

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