おまけ話 恋さんの初恋の景色。
おまけ話 恋さんの初恋の景色。
新緑が雨に濡れ無音の孤立が漂う女の子が傷にまみれた眼差しを細い力の入らない手で抱えている様な。
そんな愛を見つめ献身の心魂が潰れた果実の人相をそこには感じた。
そこは心に満たされた無色の色が手から滑り落ちた不思議な愛に満たされた森。
何も聞こえない風の音もしないでもそこには最愛の友が確かにその命の色の生命の幾何学パズルの景色と同じ色をした景色だった。
双子の景色。
悲しみを掬い愛しさをその手に滲ませ染めていく。
苦しみの奥を敬う幸せを安心して手放す。
ありがとうその言葉には自己の命の放棄の様な献身の優しい滲みが胸に染みてくる。
幸せのない安心感悲しみを感じない傷にまみれた眼差し予言を当てるかのような必ず希望をくれる一言一言。
人生を描く色合いの線画をそのひとから教わった。
その人の命のいろは。
線の川を朗らかに流れる眼差しの果汁。
手放した様な歩き方が優しく。
葉をつまむように接している自分。
笑顔には七色の果物が潰れた絵の具の華やかさがあって。
いつも君は大丈夫だね恋君。が悲しい場所でもいっている。
語る。今日も別れという。永遠のあいさつを
この森で空に伝える。
新緑の葉に手を合わせ
記憶の七色の万華鏡を通る真心の視線を戸に尋ね
森は命を染めていくその葉の流れの先に潤みが煌めくなら
森に許された感覚が確かにこの胸に滲ませた。
藍火君を描く。
煌めく暖色のガラスの川が
砕け金音鳴らし
太陽の暖かさを共に唱えている
半透明の誠実の結晶は
澄んで希望を照らしいつもどこにでも散らばっていく。
その全身に散らばる影の滝の添える色無き夜空には
背筋の手放したように無重力の夕暮れの落ち着きが滲む
苦しい言葉に黙り日差さぬ地球から天文学を眺め語る太陽が見える透明の心
ガラスの流水流れる暖色の滲む透明な立ち姿は
影人から心の色を映し宿る希望の色が今日も滲んでいる。
新緑の無音が歩く雨上がりの孤独に
時間の砂粒が風に運ばれていく
心から色を洗い流した湿気の池は
息に無力感を染め流していく
孤独と無音と湿気と共に透明の金を鏡としていく暖色だけうつる結晶に私はなる。