side雪 咲はとってもかわいい
今日はもう上げない予定でしたが、もう一個だけ短いですが
side-雪です。この世界がどういったものか分かるころかもしれませんね
明日は9時から高校の入学式。7時には起きていろいろ支度しないとね。
そう思って目覚ましをかけていたはずなのに、どうして今7時半なんですか?
30分も寝すぎてしまったわ
人生で一度も寝坊をしたことがない私がこんな大事な日に限って寝坊してしまうなんて…
中学生の頃は文武両道、才色兼備の顔を守り続けて、これをまた高校生活でも継続しようと思っていたのに、このままでは初日から遅刻してしまうじゃない。
急いで支度をする。昨日の間にカバンに持ち物入れておいたからよかった。本当ならお風呂にも入りたかったけどそんな時間はない。時間は無いけど、昨日の夜に作り置きしておいた朝ごはんをしっかり食べる。身だしなみをチェックする。私が入学する青葉高校は都内でも制服がとってもかわいくて有名だから、鏡で見た私はとってもきれいだと思う、たぶん…。
それで咲はいつになったら起きてくるのよ。もう8時になるのに
咲の部屋に行って、起こしに行かないと
「咲、いい加減起きて!!」
咲の肩を揺らす。
「もうちょっとー、あと10分だけ~」
「今日は入学式なんだから、起きなさい!」
布団にくるまっているから一気にはがす。ついでにカーテンも開ける。
「早く準備して!もうすぐ学校行くよ!」
「雪待ってよー。今日入学式だし、別に何もいらなくない~?」
「ファイルとか貴重品とかいろいろいるでしょ!早くしないと遅れちゃうよ」
「雪入れておいてよー、お願い!あたしにかかれば瞬間で準備終わるのだよ、雪君?髪やってくる!!」
「もう!咲ったら」
咲は私と姉妹みたいなものだけど、私とは違って性格は明るいし、いつも笑顔。
私は咲の笑顔が大好きで、咲の元気な様子に心が癒される。私とは真反対ね。
私も咲みたいに元気に笑顔になりたい。
雪は制服に着替えてリビングに入ってくる。そうするとくるっとまわって
「ゆきー!どう!かわいい?制服似合うかなー?」
どうしてこんなにもかわいいんだ、咲は…
「すごくかわいいよ、咲」
「ありがと!雪もかわいい!」
もし私が男性だったら、間違いなく咲に告白する。それくらいの破壊力がある。
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