7. 先生に相談
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前回のあらすじ
もう少しで狼に食べられてしまいそうになるゆうきくんだった
先生と出会ってから30分くらい経つ。
ずっと隣に寄り添ってくる。今は先生の頭が僕の肩にあって、僕はもう相談どころじゃない。
ずっと緊張しっぱなしだ。
「こういうことするのが憧れでした」
「先生なのに、こんなことして大丈夫なんですか?見つかったら良くないです」
「だから、さっきカギを閉めたんでしょ?大丈夫よ、バレないわ」
僕と恋人みたいなことをしても大丈夫なんだろうか。
「先生くらいの美人さんだったら、彼氏とかいなかったんですか?」
「いたけど、なんだか金を求めてくるし、会話もしてくれないし、ゆうきくんみたいに痩せてないし、正直ただいたってだけで、あんまり今は思い出したくないわ。いませっかく幸せなのに、モヤモヤしてきた。ゆうきくん、抱き着いてもいい?」
「だめですよ!やめてください!」
横にずれて少し先生から離れる。
先生は「あら、そう?」と言って少し残念そうにしていた。
「先生、僕の何がそんなにいいんですか?僕なんてそこら辺のモブですよ、僕よりもイケメンの男の子なんてたくさん見てきましたよ。1回も彼女いたこともないから先生の行動がちょっと信じられないです」
「え?!ゆうきくん、彼女いたことないの?それこそ信じられないわ。それだったら今私が彼女に立候補したら、ゆうきくんの初めての彼女になれるってことなの?ねぇ、今すぐ付き合って。どうせだったら彼氏彼女すっ飛ばして結婚して?こう見えて私、大金持ちなのよ。ゆうきくんを養うことなんて簡単なんだから」
「何を言ってるんですか?!会って早々セクハラみたいなことをしてくる女性は好きじゃないです!先生はとっても美人さんですけど、全然信用できません!もうからかわないでください!」
「からかってないのに、私は本気よ。ちょっと残念だけど、私は諦めないからね。ゆうきくんにいつか先生のことが大好きって言われるようになるわ。ところでさっきから先生呼びだけど、いい加減絵里って呼んでくれないかしら?」
「先生は先生です!名前呼びなんてできません!」
「ゆうきくんはいじわるなのね、いつか呼んでね」
先生はそう言ってお茶を飲んだ。少し落ち着いた様子で
「ゆうきくんは今まで出会ってきた男性と全然違う、それが私がゆうきくんのことが気に入っている理由よ。まず、こんなに楽しく男性と会話したことなんて1回もない。話しかけたところで無視されるか、「話しかけるな、ゴミ」みたいなことしか言われないのよ。子供のころに、たくさんの女の子たちにいじわるされたつけが、大人になると増えてくるのよ。それはね青葉高校でも同じで、だんだんそういう態度を見せる男子も増えてくるわ。だけど、ゆうきくんは触れ合っても、私がこんなにも寄り添っていても嫌な風にしているかもだけど、本当に嫌ではないんでしょ?私だって、こんなことゆうきくん以外にやったことないわ。軽い女だと思わないで」
先生は真剣に話している。
「僕の周りだとそんなこと全くなかったかもです。それにしてもひどいですね、無視したり、ひどいことを言ったりするのはだめだと思います。口が裂けても言えないですよ」
先生がまた僕のすぐ隣に座りなおして
「ゆうきくんは、漫画の世界からやってきたみたいに優しいのね。さっきは怖がらせて本当にごめんなさいね。これからは少しずつ仲良くなっていきましょ?」
「仲良くなるっていっても、僕と先生じゃ年齢が全然違います」
「ゆうきくんは年上の女性は嫌いなの?」
「き、きらいじゃないですけど、先生も美人さんなので僕みたいな年下よりも先生と同い年のほうがいいのかなって思って」
「本当にゆうきくんは優しいのね。私は年齢とかぜんぜん気にしないわ。それに私のことを考えてくれてとっても嬉しい。ますます好きになる感じがするわ。なによりまったくお金のことに関心を持たないじゃない。私のことを見てくれているのね。
それにしてもゆうきくんは他の男性と比べると価値感がぜんぜん違う。それは変わってほしくないわ」
僕の価値観が違うか。僕から言わせてみると、女性が積極的になりすぎていているし、男性の女性差別がおかしなように感じる。まるで現実世界なのに別世界に来たみたいだった。
よかったらまた読んでください。
本日24時に次話を投稿します。




