ブサイクの私の顔のパーツをすべて変える!
・・・私は、子供の頃から。
顔がブサイクで、同じ歳の子達に揶揄われる事があったの。
それは、歳を重ねる度にどんどん私の顔のブサイク加減が
目立つようになり、小学校から今までずっと人に揶揄われる人生。
特に、【顔】を人に弄られるわ!
私の顔は? 骨格がゴツゴツしてて骨が出ていて眉毛は濃ゆく太いし
目は細くて一重、鼻は団子鼻、耳はダンボのようにデカいし
唇は横にデカく、出っ歯の歯が唇からはみ出ているわ。
だからね?
私のあだ名は? 小学生の時は、【出っ歯おんな】
中学生の時は、【昆虫吸い】
高校生の時は、【妖怪骨女】
今では、【こけし】
常に、私の顔は話のネタになるの。
もう、うんざりだわ、こんな顔!!!
・・・私は、次第に引きこもりなってしまう。
部屋から一歩も出れなくなる事も、私はこの“顔”のせいで!
仕事を失い、友達も失った。
親ですら? ひとつ屋根の下で住んでいるのに、1日も話さ
ないときもあるわ。
何度も、私はこの顔に呪いがかかっていると思い。
顔を傷つけようとしたこともあったの。
その度に、私の両親は? 私に泣きながら謝るの。
『ごめんね、ごめんね、そんな顔に産んでしまって、本当にごめんね、』
『お父さんに出来る事があったら? 何でも言ってくれ!』
『・・・本当に、ごめんなさい! 貴女をこんなつらい目に
合わせてしまったのはお母さんよ!』
『ハナがその顔を変えたいというなら? お金は全てお父さんが出すよ!
だから、ハナの好きなようにしなさい!』
『・・・お、お父さん、』
『お母さんも、ハナの気持ちを尊重するわ!』
『・・・お母さんまで、』
お父さんとお母さんは、私の好きなようにしていいって言ってくれたの。
正直、私は悩んだわ!
私は、私の顔が大嫌いなのだけど、、、?
お父さんとお母さんからもらった顔でもあるから!
簡単に、【整形】をしようとは思えなかったの。
それでも、何度も何度も私は考えて......。
でも決められず、まだ悩んでいた時に久しぶりに私の仲が良かった友達
と会うことになったの。
・・・そしたらね?
久々にあった彼女は、物凄く別人の顔になっていたの。
『えぇ!? どうしたのよ、その顔? 別人じゃない!』
『そうよ! わたしね? 丸ごと顔を変えたの!』
『えぇーっ!?』
私の仲がいいその女の子は?
私に、負けず劣らずの醜い顔の女の子だったわ!
それが今日! 久々に会ったら、、、?
まるで!? 【別人】じゃないのよ!!!
どうなってるの!
・・・私は、久々に会った女友達から詳しく話を聞いたわ!
『でも、何処で? その顔を、、、!?』
『ハナになら? 教えてあげるわ!』
『うんうん!』
『・・・実はね? これ!』
女友達は、そこまで言うと?
鞄の中から、一枚の名刺を出してきたわ!
『えぇ!?』
『取り合えず、“この名刺を持って!” 崎山 あすか
から紹介されましたと言えば、わたしと同じようにしてくれるわ!』
『・・・でも、お金は? 高いんでしょ?』
『それがね? わたしの紹介なら“無料”なのよ! 是非! 一度
行ってみたら!』
『うん!』
私は、迷わず次の日には彼女に紹介されたお店に行ってみたわ。
『いらっしゃいませ~』
『・・・あ、あのう?』
『誰かの紹介でいらしたのかしら?』
『はい!』
『じゃあ、見せてくれる?』
『はい!』
私は、昨日もらった名刺を店員さんに渡したの!
『崎山 あすかちゃんの紹介で来ました。』
『あら~あすかちゃんの紹介の子なの?』
『はい!』
『じゃあ、全て任せて!』
『えぇ!? でも、お金は?』
『勿論! あすかちゃんの紹介だから、無料よ!』
『・・・ほ、本当なんですね。』
『もちろんよ! あすかちゃんに聞いてなかった?』
『いえ、聞いていたんですけど? 半信半疑で、』
『じゃあ~中に入って! 早速、はじめましょう!』
『えぇ!? 今からですか?』
『えぇ! 任せて!』
『・・・は、はい、』
少し、不安も感じていたのだけど、、、?
友達のあの子が、顔を変えたのもあって。
【大丈夫なお店】と私の中で安心しているところもあったの。
だから? 私は来店したその日に整形をしたわ。
ただ、整形をする前に簡単なアンケートをしただけ。
直ぐに、手術することになったの!
全身麻酔をして、私は意識が遠のいていく中で
無事に、手術が終わりますようにと祈っていた。
・・・数時間後。
私は、麻酔から目を覚ますと?
顔には、グルングルンに包帯が巻かれていた。
『無事に! 手術は終わりましたよ。良かったですね!
1ヶ月もすれば、顔の腫れは引きますから! それまでは絶対に!
顔の包帯を取らないでくださいね!』
『・・・は、はい!』
『じゃあ! お家に帰っていただいて構いません!』
『えぇ!?』
『薬だけ出してきます! 痛みがあれば直ぐに飲んでください!』
『はい、ありがとうございました。』
『お大事に!』
*
・・・1週間後。
私は、顔の包帯を取ることになったの!
先生は、1ヶ月ほどは顔の腫れがあると思うけど、、、?
1週間後には、顔の包帯を取っていいと言われていたから。
私は、ウキウキ・ドキドキしながら?
久々に鏡の前に立って自分の顔を見ることにしたわ。
ゆっくりと顔の包帯を取っていって。
鏡に映る私の顔は、【別人】になっていたの!
『わーあ! なんて、綺麗な顔なの? まさか!? こんな顔に
生まれ変わるなんて! 素晴らしいわ!』
鏡を見た! 私はとても綺麗で。
見惚れるぐらい綺麗な顔立ちをしていたわ。
私は、新しい顔を手にして再出発を始めたの。
街を歩けば、男性にナンパされる。
男性からチヤホヤされたのは、初めての事だったわ。
私が何もしなくても、男性から私に近寄ってきた。
信じられないくらい! 私はモテたの。
嘘みたいな生活が、私の目の前に広がっていた。
・・・でも、この綺麗な顔になって。
半年後、ニュースに私の顔が映っていたわ。
【家族を殺した殺人犯逃亡】とテロップにね。。
『えぇ!? 私が人を殺したの?』
【コンコン】
【こんな時間に、誰なのかしら? まさか!? 警察?】
『スミマセン! お届け物でーす!』
『あぁ、はい、』
『じゃあ、これを!』
『はい。』
茶色い封筒に何か? 入っている。
中を開けると? 手紙と鍵が入っていたの。
『ごめんなさい、貴女の顔を変えた者です。私は殺人を犯し
ました。どうか! 警察に捕まらないように逃げてください。
この鍵の住所を書いておきます。簡単ですが、ご無事で。』
『えぇ!? そんな、』
こうやって私は【殺人犯】になってしまった。
警察から逃げ続ける日々を今は送っている。
まさか!? キレイになったらと思ったら? 犯罪者になるなんて!?
こんな事なら? 整形する前の顔のままで良かったと後悔している。
最後までお読みいただきありがとうございます。