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経験値がほしかったのに玉を渡された  作者: てんこ
みんな集合!
3/126

引っ越しました!

設定むちゃくちゃ。

世界観グッチャグチャ。


けど、個人的に書いてみたい内容でしたので書きます。

いや、この状況はなに意味がわからない。


「ちょっと待ってくれ。は?いやわけがわからない」


『実はあのじいさんね、あんな適当じじいだけど魔王様なのよ』


「え!?いつも酒飲んでボーっとしてるあのじじいが!?」


そんなわけないだろ、村から出たことすらないっていってたぞ!?


『魔王飽きたから村作るとかいってあの村作ったはいいんだけど、そのままあそこで隠居しちゃってたのよ』


「なにさらっと俺の生まれ故郷つくってんだよ!」


『そしたら最近「バカ見つけたから魔王軍の新しい街作らせるわ」って連絡きたのよ』


「あのじじい!!!」


次あったら埋めてやる!


『まぁ、そんなわけで君も魔族の仲間入りー。パチパチ』


「ちょっと待ってくれよ!俺は経験値稼いで強くなって、それで勇者になってあの子に振り向いてもらうんだ!」


『はぁ?そんな無理な願い叶えようとして経験値稼ごうとしたの?あーっはっはっは!!!!』


「くそ!笑うな!」


『夢見すぎだよ!はーヤバイ腹痛い、本当に面白い』


「いいから早くこの手を治せ!俺は経験値稼ぎにいくんだ!」


『まぁ治すのは無理だよ、諦めな…プッ!』


「ふざけんな!」


『まぁ落ち着きな、経験値が欲しいんだろ?なら街の開拓度合いで経験値あげるから!』


「は!?そんなのもらえんの!?」


『まぁ経験値は魔族が配布してるからねー』


「え、魔族が配布してんの!?」


『そそそ、魔王様、つまりあのじじいがが「人間弱すぎていつまでもここにたどり着かないから経験値作ろうぜ」っていって作ったのよ』


「あいつ自分で自分苦しめるとか変態かよ!」


魔王の力で人間助かるとか本末転倒じゃね?


『まぁとりあえず3000ポイントやるから、それで街の発展させてよ』


「は?ポイント?」


『どうせあんた自分で家なんか作れないでしょ?』


「まぁ、そりゃあ…」


『最近耐震強度とかでその辺り厳しいからさ、こっちで作ってやるから』


「親切だな…。しかも耐震強度とかよく知ってんな」


『魔王軍なめんな、みんな大学出てるから』


「だ、だいがく?」


『あー、バカなあんたには関係ない所だよ』


「ボロカスにいうな!!」


『まぁ詳しいことは玉に聞けば分かるから。んじゃ、また連絡すんなー』


そういうと会話は切れ玉は光を失った。


「いや、急展開すぎんだろ。つか!」


なんなんだかこの状況!


なんで魔王軍の片棒担がなきゃなんねーんだよ!


「くそ、一旦村にもどってあのじじいとっちめてやる!」


こんな横暴許してたまるか!!!


+++++++++++++++++++++++++++++++


乗ってきた馬車に乗り村へ戻ると、村がなくなっていた。


「なっ…!」


その代わり、村があったであろう場所の中心に立て看板があり『引っ越しました。村人一同』と書かれていた。


「村ごと引っ越すとか聞いたことねーよ!」


しっかり退路をたたれ、もうやるしかないのかと絶望した。

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