騙されていました!
「って感じかな。中身がないわりに無駄に長いから詳しくは省くけど」
「ありがとうございます、魔王様カッコいいですね!奴隷の解放なんて…」
「あたし的には異世界から召喚されたってところがかっこよかったかな」
「あー、どうせ嘘だから気にすんな」
「え?そうなんですか?」
「あのじじい、しょっちゅう酒飲んで酔っぱらってたし、村でも変人扱いされてたからどうせそうだよ」
「ちぇっ、ちょっと期待したのに」
「実物見たらあれが魔王なのかも疑いたくなるぐらい酷いよ」
二人はすごくいい想像をしたみたいだけど、実際裏切られた俺はわかる、あのじじいはろくでもないやつだと。
なにより、人間の俺をこんな契約をさせて、右手もこんなことにしてくれて恨みしかない。
「まぁ、面白くないだろ」
「いいえ、非常に面白かったです。ありがとうございました」
「キリにそう言ってもらえて嬉しいよ」
そんな話をしていると、植林場の方から煙が上がってるのが見えた。
やっぱりサタンのやつがやりやがったか…。
「あー、二人ともごめん、俺消化作業してくる…」
「はい、気を付けてくださいね」
「きーつけてなー」
結局火はすぐに消し止めたが、何本か木は燃えてしまっていたのでサタンの代わりに僕が植林場を手伝うハメとなった。
変な設定ぐちゃぐちゃの昔話を取り込んですいません、次回からいつも通りにかいていきます。
また、過去にかいた話もちょくちょく直したり、言い方を変えている部分がありますのでよろしければ見直してみてください。