結果発表しました!
日も暮れ、俺たちは水源に集まった。
近くにあった木の枝を拾い集めて、サタンに火をつけてもらうとあたりに薄暗い明りが広がった。
「じゃあ、今日の結果発表なんだけど、なんと『1000pt』集まった。割合でいえば農場「0pt」植林場「230pt」水源が「670pt」だ」
「うわ、すっごいじゃんキリ!」
「ありがとう、さしゃ。けど私なんにもしてないよ?」
「ううん、サシャのスキルがあってこそだよ!」
そういわれキリは照れたように笑うと髪をくるくるといじり始めた。どうやら照れた時の仕草らしい。
「ふむ、分かってはいたがやはり僕たちは0ポイントとはね。明日から頑張らなくてはいけないね、スライム君」
「……(ぽよんぽよん)」
今日は何の成果もなかった農場チームは膝にスライムを乗せながら決意を固めていた。スライムも光っているところを見ると、気持ちは同じらしい。
「華たちには明日から期待だからね。今日はとりあえず道具をそろえたり、どうしていくかの方針決めだから」
「分かったよ、主。期待していてくれ」
「……(ぽよんぽよん)」
ここはなんというか本当にいいタッグだな。心配なさそうだ。
「まぁ、次はゴンゾだけど…。人数が足りないんだよね?」
「ぶわっはっは!そうですな!」
「とりあえず、ポイントに余裕も少しはできたし召喚してみるか?」
「そうですな!お願いしたい!」
いちいちうるさいなぁ、本当に。
「けどまぁとりあえず、昨日言った通りまずは源泉のレベルアップを先にするから。余裕があったらね」
「おぉ!そうでしたな!」
源泉の情報を確認してみると、レベルアップに『1000pt』と表示されていた。
「げ、高いな…。ごめんゴンゾ、明日でもいいか?」
「なぁに、急ぐことはありません!いつでもいいですぞ!」
「うん、ありがとう」
とりあえずみんなの表情を見ると納得の表お嬢をしたので源泉のレベルアップボタンを押すと源泉が地響きを鳴らしながら一回り大きく、そして深くなった。
「わぁ!ありがとうございます!」
「これで少しはましになったかな?」
「はい!とても広くて泳げます!」
キリはうれしそうな笑顔をしながら源泉に潜ると今度は水面を大きく跳ねまわったりととても嬉しそうだ。
「よかったわね、キリ!」
「うん!サシャも一緒に泳ごうよ!」
「え、いや、あたし泳げないし…」
「大丈夫よ!私がつかんでてあげるから!」
そういいキリはサシャの腕をつかみ源泉へ連れ込んで二人で泳ぎ始めた。
「女どもは楽しそうだな。ところで、なにか付属効果みてーなのはついてないのか?」
「付属効果?」
「あぁ、レベルアップをすれば何かしら効果が出るはずなんだよ」
「ちょっと確認してみるな…。あ、なんか召喚できる人数が20人に増えてる!」
源泉のステータスには『20人まで召喚可能』と小さく書かれていた。
「ほう、源泉は召喚系か…」
「他のものもなにがあるか気になるけど…しばらくは無理だろうな」
他の植林場などを見るが、源泉と同じく1000ポイントかかるためそう簡単にはできないだろう。
「よし、まぁ今日のところはこんなところかな」
「そうですな!これからに期待しようではないですかククル殿!」
「あぁ、うんそうだね」
声がでかすぎてもう面倒くさい。
そんなこんなで1日目は終わった。