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僕は9ボルト  作者: 大友 鎬
Prologue
1/46

プロローグ

「スタンブレイド!」

 L.E.D.から射出されたミクロの箱を握ると、9Vスパークはそう叫ぶ。

 箱から変形したスタンブレイドを握り締め、そのまま目の前の怪人に切りかかっていく。

 切りかかられた怪人はエアマルチプライアー――羽のない扇風機のような腕を前に出し、それを受けとめる。

 エアマルチプライアーの両腕に、ボックス扇風機の胴体。左右に首を振る量産扇風機の顔。それが怪人――扇風機人グルマワールの容貌だった。

「そんなの効かないグルマー!」

 スタンブレイドを受けとめたグルマワールはそのまま背中についた、天井に設置されているような囲いのない扇風機を回転させ、空を飛ぼうとした。

「無駄っ!」

 9Vスパークは吼え、スタンブレイドのスイッチを入れる。フランベルジュのような波打つ刃に電流が走り、それがグルマワールへとほとばしる。

 ほとばしった電気が、グルマワールを構成する扇風機へと感電。電子回路のコンデンサなどが高電力によって過負荷となり、グルマワールはショート。

 そのまま倒れる。

 爆発はしない。


 ――世界には八百万の悪の組織が存在する。

 

 だが、陰があるところに光があり、光があるところに陰がある。

 正義と悪は表裏一体。

 そう、世界には同時に八百万超の正義の味方が存在する。


 9Vスパーク。

 彼もまた、正義の味方だ。

 変身するのは吾妻光輝。

 ふとしたきっかけで、9Vスパークへと変身することになった高校生だ。

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