表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女転生だとぉ!!〜あの日舞い降りたオレの天使へ❤︎返せぬ想いは異世界で  作者: 里井雪
深まる謎

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/144

学園長の情報網

 そうこうしていると、一人の冒険者がギルドに入って来た。


「あ、姉御!!! お久しゅうございます。って、なぜに、メイド?」


 いや、みんなに聞かれて、説明に疲れるよ。オレはジャンとレンカ向けに、ドロシーの件も含め、事情を説明した。


「あれ? ジャン、旅に出る予定だったのでは?」


「なに言ってるんすかっ! 姉御の帰りをお待ちしていたに決まってるじゃないですか! 黙っていなくなっといて、酷いっすよ」

 

「またいなくなっちゃうけど、今年の夏には、もしかしたら戻るかも? 期待しないで待ってて」


「もぅ、冷たいんすから、姉御のそういうところも好きですけどね。それは、そうと、ドロシーちゃん? よかったら、俺とパーティ組まないかい?」


「え! いいのですか?」


「ああ、姉御の紹介だろ? なら、大歓迎よ、ところで、君のレベルは?」


「あ、あの、今、測ってもらったのですが、Lv.90らしいです」


「なんだってぇぇぇ! 俺、姉御のお荷物から脱却しようと、頑張った、頑張ったんだけどね。やっとこさ、Lv.60だぜ?」


「いえいえ、私、冒険者は初めてですし、いろいろ教えてください」


 あら? ドロシー、なかなかそつないじゃん、いいね、彼女、うまくやっていけそう。


「わが姫、卒業後は冒険者になるなどと仰っているので、もしかしたら? ということもあるかもしれません。ひとまず、今日は、ここで失礼いたしますが、ドロシーのことよろしくお願いします」


「お任せください」


「クリティさんのお友達ですものね」


「姉御、是非、夏に! お待ちしておりますよ」


 ドロシーを残し寮の部屋に戻ってみると、午後の授業は休講だったらしく姫とエリナが二人でお茶を飲んでいた。


「お疲れ様! 昨日からの事情はエリナに話しておいたわ。クリティ、お昼まだなんじゃない?」


「ああ、そうですが、そのクッキー二枚ほど、いただければ」


「ほんと、クリティ、少食よね?」


「いや、まぁ、人じゃないので私、食べても食べなくてもいいのです」


「そう、彼女、トイレにも行かないのよ」


「あ! そういえば、行ったの見たことない!」


「排泄する器官もないのは、ちゃんと確認済み」


「ええええ! そこのところ、詳しく!」


「ちょ、お二方、お下品な。レディの会話じゃありませんことよ」


「アハハ」


 なんてやってると、寮の管内放送、あるんだよ魔法でね、が響いた。


「クリティさん、学園長がお呼びです」


 なんで、オレ、しかも、帰ってるの、なぜ知ってる? てか、講義をサボったから? うーーん、一日くらいいいじゃん。


コンコン


「クリティ、まいりました」


「どうぞ」


「失礼します」


「ま、そちらにお掛けになって、紅茶でもいかがですか?」


「はい」


 飲んでいた余りのようだが、学園長自ら紅茶を入れてくれた。


「あの、御用の向きは?」


「実は、今朝早く、裏庭で頭のない傀儡が見つかりまして」


 あ゛、ヤバイ! いろいろあり過ぎて完全に忘れてた、放置したままだったよな(汗)


「しかも、ただの傀儡ではありません。戦闘用のものでした。あんな物騒な人形、人殺し目的でしか使われないと思いますが」


「分かりました! 分かりました! 腹の探り合いは止めにしましょう。私です私、昨夜、刺客に襲われました」


「なるほど、それで返り討ちにした、ということですね。その刺客、ドルトニアの手の者では?」


「なぜに、そこまで!」


「フルシュ王国への派兵、寸前まで行っていたのに、突如、中止になったとの情報が伝わってきました」


「はい、はい、それも私です。まったく、学園長の地獄耳には勝てません」


「そうですか、それは、お手柄ですね。貴女はドルトニア兵の命まで救ったのです」


「え、どういうことですか?」


 ドルトニア王が、こうも簡単にフルシュ王国への派兵を決めた理由は、エルフ与し易しと思ったからだ。エルフの国は長い伝統の中での平和主義、非武装中立を貫いている。


 だが、学園長によると、これには「裏」がある。「非武装中立」とは、あくまで常設の軍隊を持たないという意味で、侵略を受けても抵抗せず両手を上げるなどということではない。


 彼らは国費を使い武器や食糧を備蓄しているし、成人男女には応召義務があり、一朝、事ある時は、これを招集するシステムもちゃんと存在する。


 しかも、しかもだ、オレの前世では一騎当千なんて御伽噺だったが、ここは魔法の国、全くそれはリアルな話だ。


 エルフ族というのは、人族に比べ魔法や弓術に秀でた者が多い。一瞬で数十名を消し炭に変える魔道士、百メートルも先から同時に三本の矢を射ってきっちりヘッドショットを決めるような弓士が、ゴロゴロいる。


 さらに、ドルトニア軍、エルフ族にとって地の利がある森での戦いを想定していたようだ。やっぱり、あの王様、品性下劣なだけあって、頭も悪いな、バッカじゃね?


 一応、オレ、経緯は全てゲロしたが、ドロシーのことは聞かれなかったので黙っておいた。ま、学園長のことだ、知っていて意図的に聞かなかっただけな気もするが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ