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幼女転生だとぉ!!〜あの日舞い降りたオレの天使へ❤︎返せぬ想いは異世界で  作者: 里井雪
メディス魔法学園

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メイド服

「ありがとうございます。では、早々着替えますね」


 オレは初期装備を脱ぎ、姫の箪笥に吊るした。パンツはないし、真っ裸なんだが、姫の前なら、なんだか気にならない。て、まぁ、あるところ、()()ところ、見せ合っちゃってるからな。


 で、まずは……。コスプレの場合はパンツの上が普通だが、この世界では下着ってことだよな? ドロワーズを直接履いた。


 続いてブラ付のコルセットみたいなヤツ、これもビスチェと同じく自動締め付け。ウン、ギュゥゥ! さらに、白のニーソとパニエを履いて、黒いドレスを被った。


 メイド服はシンプルな黒の長袖ワンピだが、肩のところがパフスリーブ風に膨らんで、袖口には十センチほど、長めの白いカフスが付いている。アレ? この肌ざわり、コットンでもなし、絹でもないよな? ポリエステル?


 スカートはロング丈、裾のところに白いフリルが縫い付けてあり、踝の少し上まで来る。詰襟になっていて、胸元が開くタイプだから、白いボタン五つは「手動」で留める、のだが。


 ウン? なんだか、留めにくいぞ。ああ、左前か? 左手を使うようにしたら簡単に留まった。


 で、メイドだからね。フリルが、ふんだんにあしらわれた純白のエプロン、裏返して肩にくる部分をクロスさせ、できた三角形の真ん中に首、左右に手を入れる。腰の後で蝶々結びにした。


 さらに定番のヘッドドレス、カチューシャではなく、両端にリボンが付いているので、頸のところで結ぶ。


 最後に、黒いメアリージェーンタイプのエナメルシューズを履いた。おお、完璧、お化粧は元のままでいいかな? 鏡を見て整える。


《ディア、どうよ、どうよ? 英国風メイド喫茶みたいじゃね? こういうのも、なかなかいい感じだと思うのだが》


《いや、主様、そのーー、女の子に馴染み過ぎだと、思うがのぅ》


《ああ、なんだろね。ま、コレはコレでいいのかな? 姫の言う通り、性別なんて瑣末なことだと思うぞ》


《TSの恥じらいなぞ皆無、ある意味、泰然自若ということか。主様は妾を支配できる器じゃったのぉ、さすがといえば、そうかもしれぬ》


 いや、TSの話じゃないんだな。本当にこれでいいのか? 能天気過ぎないか? という思いも残るが、なんだかスッキリした、オレの気持ちが整理できてきた、ってことだと思う。


 前世から分かってはいたが、姫、向日葵は本当に凄いよ、オレに新たな目標を与え、生きる選択をさせる。アイロニカルな言い方だが、オレは君に負けるために生きている。


「あ、あの指抜き手袋なんですが、実は手の保護用魔法がかかっておりまして、嵌めて行っていいでしょうか?」


 初期装備の手袋はボクサーが着けるグローブの役目をする。何かを殴った時、オレの手が骨折しないよう、魔法で守ってくれるという優れものなのだ。


 前世の荒れた中学校じゃあるまいし、魔法学園の校内で暴行事件が起きるとは思えないが、オレは姫の護衛でもあるのだから。


「なんだか不釣り合いね。じゃ、ああ、白手袋を上にしたら?」


「ちょっと、ゴロゴロしますが、それがいいですね」


 白、ポリエステル風生地のショートグローブをメイドさんに持ってきてもらった。そのうち、どこかの魔道具屋で白グローブに保護魔法をエンチャントしてもらおう。


「では、改めてまして」


 オレたちは屋敷の前に出た。エルフの王族は、皆、仲がいいようだ。総出で見送ってくれた。


「一瞬で姫の部屋に戻ることができるよう、準備はしておきました。また、時々、お邪魔させていただきます」


「クリティ殿、娘をよろしくお願いする」


「かしこまりました。この魂に掛けてお守りいたします」


「もぅ、いちいち大層なんだから……。お父様、また、すぐ戻ってまいりますので、では!」


 うん? なんで、魔法陣から飛ばないか? だって、そりゃそうだろ。オレ、まだ学園に行ったことがない。飛び石ワープで向かうしかないだろ?


 一旦、学園まで行ってしまえば、毎晩、寝に戻ってきてもいいくらいなのだが、学校の規律というものもあるだろう。普段は二人、学園の寮で暮らすことになった。


 もう、二人とも飛び石ワープには慣れた。メディス魔法学園までの距離は七百キロもあるが、まだ夕刻にもならぬ内に、学園都市メディスタウンから少し離れた場所に着陸することができた。


 そういえば、姫様、準備もなにもせず、学園寮から家出したらしく、教科書もノートも寮の部屋に置きっぱなしらしい。ああ、勉強しないヤツ、よくいるよね、学校の机の中とか。


 クオーター(約30分)ほど歩いて、オレたちは学園都市に到着した。ここメディスタウンは学園と一体になった街で、学生や職員、研究者向けの、衣料品店、食料品店、魔道具屋などが並んでいる。


 あとは農家と職員の私邸といった構成の街で人口は三千人ほど、とのことだ。


 オレたちは街を抜け、真っ直ぐ学園の正門に向かった。メディス学園は貴族を中心に良家の子女が通う最高学府という位置付けで、学舎も随分と立派だ。


 正門からはポプラ並木が百メートルほど続いており、中央に大理石造りだろうか立派な噴水のある芝生の庭を囲み、コの字に校舎が建っている。


 正面の大きな三階建の建物が教室などのある教育棟、左右の棟は二階建宿舎で、右手が教員用、左が学生用らしい。

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