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ミュータントソルジャー!

作者: J・キンボール

 挿絵(By みてみん)

 キッド(変異後。)

 ミュータントソルジャー 1

 昼 場所 スミス家の家 

 ロビン「やあ、キッド、また、遊んで欲しいのかい?」

   (ロビン、12歳、男性。)

 キッド「ミャーオ!」

   (キッド、3歳、オス猫。)

 ロビン「ハハ、しょうがないな、遊んであげるよ。ほら、猫じゃらしだよ。」

 ミラ「ロビン、キッドにご飯あげた?」

   (ミラ、37歳、女性。)

 ロビン「あ、ごめん。まだだったよ。」

 ミラ「キッドもお腹が空いていて、催促したかっただけかもしれないわよ。」

 ロビン「ごめん、キッド、ご飯を忘れるなんて飼い主失格だな。」

 ミラ「キッチンでキャットフードとミルクを準備するから、手伝って。」

 ロビン「うん、わかった。」

   ロビンとミラは、台所にキャットフードを取りにいった。

 ミラ「ところでロビン、最近、学校生活はどうなの?」

 ロビン「・・・まあ、まあまあだよ。」

 ミラ「何か、困ったことがあったら、すぐにお母さんに言いなさい。」

 ロビン「うん・・・。実は、余り上手くいってないんだ。それに、仲が悪いクラスメイトもいるし。」

 ミラ「・・・そう。」 

 ロビン「じゃあ、キャットフードとミルクが用意できたから、僕、持っていくね。」

 ミラ「・・・。」 

   ロビンが餌を持って戻ると、キッドがいなくなっていた。

 ロビン「あれ、キッド、どこにいったの?ほら、餌だぞ・・・。まったくどこにいったんだ。」

   キッドがいなくなったことをミラに伝えるため、ミラを猫部屋に呼び出すロビン。

 ロビン「お母さん、ちょっとこっちにきて!」

 ミラ「なあに、ロビン?」

 ロビン「キッドがいなくなったんだよ。」

 ミラ「ちゃんと探したの?」

 ロビン「うん、物陰に隠れてないか隅々みたよ。」

   ミラが部屋を隅々見回すと、窓が空いていた。 

 ミラ「ロビン、窓が開いてるわよ。」

 ロビン「え!」

 ミラ「あなたがちゃんと閉めておかないからよ。」

 ロビン「ごめんなさい・・・。戻ってくるかなキッド。」

   そのころキッドは、怪しい研究所に迷い込んでいた。

 昼 場所 ドクターフューリーの研究所

 ドクターフューリー「この、研究が成功すれば、世界が私の物に・・・」           

   (ドクターフューリー、闇の研究者、52歳、男性、以後フューリー)

 犬「わん、わん、わん。」

 フューリー「こいつを、この、カプセルに入れて後はスイッチを押すだけだ!」

   数分後。

 フューリー「よし、もうすぐで変異が終わる。」

   カプセルが開く。

 フューリー「おい、聞こえるか・・・?」

 犬「クゥーン?」

 フューリー「クソ、体は変異したが知能は全然だめだ!これじゃあ、洗脳もできているか確認のしようがない!?」

 キッド「ミャーオ!」

 フューリー「猫?こいつ、迷い込んだのか?」

   不敵な笑みを浮かべるフューリー。

 フューリー「次は、こいつで実験してみようか。」

   キッドを持ち上げて、カプセルにいれるフューリー。

 フューリー「よし、準備完了だ。」

   カプセルのボタンを押すフューリー。

   数分後、カプセルが開く。

 フューリー「よし、肉体の変異は完璧だな!おい、おい、聞こえるか!」

   キッドの体は2足歩行できる、5歳児くらいの大きさに変異していた。そして、フューリーはキッドの外れた首輪の、ネームプレートを見た。

 フューリー「おい、キッド、起きろ。」

 キッド「ん・・・。」 

 フューリー(言葉に反応した!)

 キッド「ここは・・・。」

フューリー「目を覚ましたな、キッド、私がお前のあるじだ!」

 キッド「誰だお前!?」

   キッドは驚きカプセルから飛び出した。

 フューリー「キッド、落ち着け。俺は、お前のあるじだと言っている。」

 キッド「何を言っているんだ!?自分のご主人様はロビンだけ・・・、は!?なぜ、人間の言葉を喋っているんだ!?」

 フューリー「フハハ、洗脳以外は成功したようだな。」

   フューリーは部屋のロックボタンを押した。

 フューリー「さあ、キッド、これでお前は逃げれなくなった。」

   ロックがかかったドアを蹴破ろうとするキッド。

 キッド「だせ、だせ、ここからだせ!」

 フューリー「抵抗しても無駄だ!」 

 キッド「嫌だ!それにお前は誰なんだ!?」

 フューリー「それについては、お前がこのカプセルにもう一度、入ってから説明しよう。」

   キッドは檻に入った失敗作たちを見渡した。

 キッド「ウソを言うな、周りの動物たちがお前のことを、悪い奴だと言っている!」

 フューリー「ふん、仕方ない、抵抗するなら、この銃で捕まえてやる!」

   フューリーは光線銃をキッドにむけて撃った。

 キッド「・・・!」

   それを交わしたキッド。 

 キッド「そんなの、当たるか!」

 フューリー「チッ!大人しくしろ!」

   フューリーはいらつき、ロックのかかったドアに光線を放った。そして、ロックが外れドアが開いた。

 キッド「今だ!」

   キッドはドアから逃げた。

 フューリー「なに!?クソー!!惜しいことをした、まあいい、代わりはいくらでもいる。だが、いずれはあいつも私の物に・・・。」

 夕方 場所 町中

 町人「ここのレストランの料理は最高だな。ん?」

   町人が窓から外を見るとキッドが横切っていった。

 町人「今、でかい猫が通らなかったか?」

 町人2「うーん、たぶん、飲みすぎだな。」

 町人「そうだな、飲みすぎだな。」

   町中を駆け回るキッド。

   車に乗った二人組の女性。

 女町人「はあ、最近面白いことないかしら。」

 女町人2「そうね、浮気以上に刺激的なことはないかしら。」

 女町人「イケメンの男が上から降ってくるとか!」

   ジャンプして車の窓に着地するキッド。そして、すぐに飛び降り走り去る。

 女町人2「男じゃなくて、でかい猫が降ってきたわね。」 

 女町人「ええ、猫だったわね。」

 女町人1と2「猫!」

   町中をさらに走り回るキッド。

   テレビの取材を受ける男。

 記者「マイケルさん、今回の犯人逮捕の協力、素晴らしいですね。」

 マイケル「ああ、テレビに出れて嬉しいぜ、だが、怖かった、なにせ、相手は銃を持っていたから。ばれずに後ろから近づき、拘束するとき、とても緊張したぜ。」

 記者「それは、さぞ、緊張したでしょ。」

   テレビカメラの撮影を横切るキッド。

 マイケル「まるで、猫が横切るぐらいの・・・て、今のは!?」

 記者「今のは、虎かライオンか!?マイケルさん、すみません。こっちの方が一大スクープだ!!」

 同時刻 場所 ドクターレスターの家

   テレビを見るレスター。

 ドクターレスター「これは、なんの冗談だ、フューリーめ、これ以上、動物に対して非道なおこないを許すのはやめさせなければ!」

   (ドクターレスター、54歳、男性、フューリーと対立する研究者。以後レスター)

 レスター「サーチ!さっきテレビに映った、彼の居場所を特定しろ。」

 サーチ「わかりました。」

   (レスターが作った、索敵用ロボット。)

 夕方 場所 スミス家

   外でキッドを探すロビン。

 ロビン「どこいちゃったのかな、キッドの奴。」

 キッド「ロビン!会いたかった!」

   ロビンに飛びつくキッド。

 ロビン「!?・・・、ちょっ、ちょっと、待ってくれ!何で、言葉が喋れてるの!?それに、二足歩行だし、あきらかに、体が大きくなっているし!?」

 キッド「俺だよ、本物のキッドなんだよ!」

 ロビン「本当にキッドなのか!?」

 キッド「信じてくれ!それにほら、ロビンの秘密を知っているし!」

 ロビン「秘密って!?」

 キッド「俺が1歳の夏だったとき、ロビンはホラー映画を見て夜中におねしょしたの知ってるし!」

 ロビン「それは・・・、その・・・。」

 キッド「他にもロビンが、おねしょした日のことを覚えて・・・。」

 ロビン「もう、もういいから!君がキッドだって信じるから。」

 キッド「本当!?」

 トレバー「やあ、ロビン、何か・・・」   

   (トレバー、38歳、男性、ロビンの父。)

 トレバー「な、何なんだ、そいつは!」

   トレバーはキッドを見て驚いた。

 キッド「トレバーのおじさん、俺ですよ!俺!」

 トレバー「お前、キッドか!?」

 キッド「うん!」

 トレバー「ところで、何で喋ってるんだ!?それに、二足歩行って!ロビン、説明してくれ!?」

 ロビン「こいつが、キッドだってことは分かる。でも何でこうなったかは分からない。」

 トレバー「そりゃー、そうだよな。」

   ミラ登場。

 ミラ「あなたたち、何やって・・・!あなたキッドなの!?」

 トレバー「なぜ、分かる!?」

 ミラ「だって毛の色が一緒じゃない。」

   

 

 

 

 

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