5話 問いから回答を出すためには色々準備が必要だ。
こんにちは、おやすみなさい
『changing loop』
『じゃあこの問題わかるやつー?』
戻った。思った通り相変わらず数学の河合の授業だ。
『おー、誰もわからないのか。じゃあ仕方ない』
次は誰を当てるのかを凝視していると外に電気が鉛直に流れ
『ゴゴゴーン』
と龍の声のような大きな音が鳴り響く。
『今日もまた凄いな。』
外は雨風が凄く窓をバンバンと何回も叩いてくる。
外を眺めていると1つの考えが顕現する。
もしかして天候がループ回数に比例して悪化している?
待てよ、これまでのループを天候を加味して考えると当てはまる点があった筈だ。
晴天=廃校3階最奥教室ループ余韻自分の死
曇り&雨=1回目仮定廃校屋上死人不明
2回目廃校屋上2年女子の死
1回目は仮定ではあるもののそれが2年女子児童ならば俺が死ぬのを避けつつその2年女子を助ければ万事解決?
でも、1つだけ気がかりな点がある。
それはその生徒が意図して死を選んだか又は意図せず他者の力などが働き死んだか。
『はい!』
『おうなんだ突然八雲なんかあったのか?』
『あのお腹が痛いので保健室行きます。』
『おう?なんか元気そうだけどそんなに痛いのか?』
『もちろん』
『そうか一人で行けそうか?』
『多分無理です』
『そうかなら、葉村付き添ってあげなさい』
『えー、まあ良いですけど、、』
そう言われて、俺は180センチほどの高身長イケメン男子葉村に付き添われ保健室に向かう。
葉村は道中欠伸をしながらこちらの様子をチラチラ伺って来る。
『お前、雨沢じゃなくてがっかりしてるだろ?』
突如おかしな事を尋ねられ、少し慄く。
『そんなんじゃねーよ』
『いや、お前のあの即答。絶対そうだろ。良くいるんだよ雨沢目当てで休むやつ』
いや、どこのチ○牛だよ。そんなやつリアルにいるん?
単位天秤に掛けなきゃ雨沢さんと話できないやつとか逆に怖いわ。
でも、今回は正直俺もその一人かも知れない。
『まあ、可愛くないと言ったら嘘になるよな雨沢さん』
『!?だよな、だよな』
ん?これは?まさかまさか
『まさか葉村って雨沢さんの事好き?』
そう言うと葉村はあからさまに顔を外に向けて両手を絡める。
いや、女子かと言ってやりたいその雰囲気は高身長イケメン男子に相まってとても様になっている。
『ま、ま、まあ。お、俺もそこそこそこ良いと思うけど、どな』
いや、動揺しすぎだろ。マジで。わかりやすすぎこれはもしかして雨沢さんも気が付いてるなんて事ありそうだな。
そんなこんな、クラスメイトの好きな人と言うループとは全く関係のない情報を入手した俺とイケメン男子葉村は保健室に着いた。
『じゃ、じゃあ俺はここで帰るからな。さ、さっきの事誰にも言うんじゃねーぞ!』
念を押しされはいはいと答える。
俺の合図を見たのち
『そ、それと、体調早く治して。俺の恋を手伝えよ』
と、後半は完全に私欲だろうけど労りの言葉を貰い
『あぁ、葉村に付き添ってもらえて良かったお前も頑張れよ』
そう言い合い、俺は保健室。葉村は教室に足を向けた。
俺がさっきと同じベッドに入り考察を伸ばしていると
『タッタッタッ』と、保健室に早足で近く音がする。
それからすぐに『ガラガラ』と保健室の扉が開く。
『あ、あの。頭痛いので休ませて下さい』
俺はその言葉にびっくりする。
いや、クレイジーすぎだろ。まさか?足音聞かれてないと思ってる?流石にやばくないか?俺もズル休みしてるけど、、、
そう思っていると
『シュッ』と俺のカーテンが開かれる。
そこで俺は驚愕する。
そこに立っていたのは俺を殺した人物でもあり初めのループの首謀者でもある美奈さん
の姿がそこにはあった。
『な、何で?』
『八雲さん、わ、私』
まさかな?連なる言葉に趣をおきつつ唾を一度飲み込む。
『信じて貰えるかわからないんですけどもしかしたらループしてるかも何です』
『はぁ⤵︎』
誤字脱字ありましたら教えて下さい。
拙い文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました。