3話 始まり
寒い、寒すぎる。
こんにちは!皆さんはどのようにお過ごしですか?
自分は冷えピタを全身に貼ってるような寒さに怯え過ごしています。
『Life is a prison』
『はぁ!!』
『なんだー!八雲この問題わかるのか?』
突然の事に頭が混乱する。
死んだ?いや、死んだはずだ美奈さんに刺されて。でも、なら何故今俺は存在している?
咄嗟に刺された筈の腹部を摩り確認をするが何もなかった。
『おーい八雲聞いているのか?』
さっきよりきつい声で数学の河合は質問してくる。
『あ、す、すいません!聞いてませんでした!!』
『全く、』
河合の呆れた声と共に教室にわっと笑いが蔓延る。
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『おーい、真斗!聞こえてるかー?』
『うおっびっくりした!!』
考えすぎていたのかいつの間にか昼休憩になっていて外は少量の雨が降っていた。
『驚きすぎだろ、それよりさっきの寝てたのか?』
『あぁ、悪い夢を見てたのかも知れない。』
『悪い夢?万年可愛い子が出てくるアニメ大好き男のお前でも怖い夢なんて見るんだな?どんな感じ?』
『なんか真にリアルに近いような?』
『あーそっち系か。確かにそれ怖いよな!お化けがうあって出てくるやつとかもだけど』
俺は無愛想に『あぁ』と答えて一度美奈さんの席に目を配るがもう姿はない。
『そうそう。俺さ、お前に相談したい事があるんだけどよ』
相談?蒼太から相談なんてこれまでなかったしいつも蒼太は相談する側ではなくされる側なので少し気になる。
『なんだよ?』
『俺さ!今いないから言えるけど美奈さんの事好きなんだよな。』
『な!?』
『なんだよ?その反応俺が彼女の事好きだとなんかあんのかよ』
俺の反応が突発過ぎて蒼太は少し心配した顔で顔を覗かせてくる。
別に好きとかそういうのはどうでも良いが夢と少し被るのが気掛かりでこっちから少し仕掛ける。
『それで俺になんかしてほしい事あったりするのか?』
『そうなんだよ!さす友。』
『何して欲しいんだよ?』
『そ、その言いにくいんだが俺の恋を手伝って欲しい』
またか、また夢の通りの展開になった。
しかし、異なる点が一つあるそれは俺が蒼太に願いをしてない事だ。
『いや、俺なんか役に立たないと思う。悪いがほかあたってくれ。』
『な、そ、そうか、、、』
蒼太は寂寥感が垣間見える声でそう言いお弁当を頬張る。
チッ、なんで夢の中と同じ弁当なんだよ。
それから少しして昼休みが終わる。
俺は生きてる事に喜びを感じつつ次の授業の物理の準備に当たる。
『キャーーー』
『うぁーー』
外から5人くらいの複数の混合した声が校舎にまで響いた。
方角はこの第2校舎より東、第3校舎のある所からである。
少しばかり背筋に汗が滴る。
『何があったんだ?』
『なんだ、なんだ!』
同じクラスメイト達は口々に疑問の念を唱える。
『皆さん静粛に落ち着いて!』
物理教師の花島さんが大きな声でクラスメイトを落ち着かせる。
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『じゃあこの問題わかるやつー?』
『!?』
はぁ?意味がわからない、、、なんでまた数学の河合の授業なんだ?
『じゃあ矢澤ー、これ前でてやってみろ』
しかも今回もパターンが違ってる。2回目は変化に慄いて俺が答えるルートに入ったけど1回目矢澤じゃなくて早瀬さんだった。
なんで?いや待てそれ以前に俺は死んでない。
『ガラガラ』俺は椅子を引き立ち上がる。
『先生頭痛いので保健室行ってきます。』
『八雲大丈夫か?行くのは良いが誰か付き添いとか』
『いえ、大丈夫です。』
『でも、かなり顔色悪いぞ?保健委員付き添ってあげてもらって良いか?』
そう言うと『はい』と雨沢さんが立ち上がり肩を貸してくれた。
それから2人で廊下を辿々しい足取りで保健室に向かう。
『大丈夫?』
雨沢さんが不安な顔でこちらを心配して優しい声色で話しかけてきた。
『あぁ、ごめん。』
『いや、良いよ。河合先生の授業面白くないしね。』
そう言い笑う彼女はかなり可愛いと言える容姿をしているので、つい見惚れてしまう。
『何かな?』
『この世界って何なんだろう、、』
『な、何突然!?頭とか打っちゃったとか?』
俺がつい思ってる事を言葉知ってしまうとさっきより心配そうな顔で尋ねられた。
『あ、ごめん。』
『なんか不安ごととかあるの?話聞くくらいはするよ?』
いや、優しい過ぎる。何この子女神?又は天使?もしくは2次キャラ?やばいなんか癒されてよしよしされたい。え?変態?そうですけど!!
『うーん、まあね、でも大丈夫絶対!』
言えるわけねー、なんか人生飽きたから死のうと企んでいざ死んだらループ入っちゃいました!!
とかり○ロかよ。話が馬鹿げてる。俺は本音を噛み殺し空を見上げると東より雨雲が流れてくるのを見つける。
待てよ。1回目俺と直斗は蒼太は屋上で昼を食べていた。それに、第3校舎の徘徊時晴天だった。2回目は少量なら3回目はどうなんだ?
『雨沢さん?』
『ん?なんかあった?』
『あのさ今日の天気予報ってどうかわかる?』
『あー、そうそう。今日最悪だよね。午後から豪雨だってね。私雨の日大体転ぶって言う不幸に見舞われてるんだよね。』
そう言いつつテヘッとポーズをする。
可愛い、なんだよ。生きるってこう言う事なのかよ。
俺は1人命に感謝しゃをしていると保健室が見えてきた。
『ここまでで大丈夫。雨沢さん本当ありがとう!今度困った事とかあったら雑用でも手伝うからって。』
『ううん、大丈夫大丈夫!お大事にね!』
それを機に雨沢さんはバイバイと手を振り辿ってきた道をUターンして帰る。
『いや、本当に女神かよ。』
自分の中で女神が確立してから保健室に入り先生に事情を説明してベットに横たわる。
それしてこれまでの事を鑑みて整理する。
1
俺は確定でループしている。
2
条件は多分誰かの死?いや、そしたら多分もっと段階が速い筈なら身近な誰かの死?
3
パターンの相違。理由はわからないでも天気それに先生の様子。全てでは無いが確定で変化している。
4
1回目の数字5/20。何故2回目には数字が脳によぎらなかったのか。わからない。でも、鍵な気がする。
5
1回目の最後の言葉はs。最後?しかもそれは少女の声確定では無いが美奈さんの声の可能性が高い気がする。
まずは美奈さんに会わなければ始まらない。
自分の中で決意が纏まり4限目が終わり行動に移る。
保健室を後にしてからすぐに第3校舎の一番奥の教室に走る。今度は前の扉を開けて美奈さんを待つ。
誤字脱字などがありましたら教えて頂けるとありがたいです。
拙い文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました!