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テンプレ勇者のあべこべ物語  作者: 超覚醒の豚
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魔王登場!!のはずが

すんごい久しぶりの更新

「そうだったのですか!魔族だったのですね。ごめんなさい。何にも知らずにごめんなさいね。」

私は謝り倒した。

知らなかったとはいえ魔族の前で魔族を滅ぼすとか絶対ダメでしょ。

「いえいえ。大丈夫ですよ。知らなかったのなら仕方がないです。まぁそこ知ってて言ってたら、ねぇ?」


ひっ!!!

アーネットさん怖い!!


「ところで私は何をすればいいんですか?戦争を止めると言っても非力な女の子ですよ。」

「何をするかに関してはおと・・・魔王様が直々にお伺いします。

 それと力が足りないとのことでしたら、特別な特訓がありますのでご心配なく。」

「あはははは、よ よろしくお願いします。」


通り過ぎた兵士が「うわっ、王女様が直々に特訓か」「死んだなあいつ」

て言ったのを聞いてしまった私は絶望しか残らないのだよ。ハハハ。


「そういえばアーネットさんって種族は何ですか?人間にしか見えないんですけど。」

「私は鬼人族ですね。これが角です。」

そう言って角を伸ばしてもらった。 

おおっ。たしかに角だ。あの時みた角は幻覚じゃなかったのか。

「我々鬼人族は角がないと普通の人にしか見えませんからね。意外と気づかないものですね。」

それでも力はありますよ。と言って一緒にいた鎧の騎士をヒョイと片手で持ち上げた。


 あはははは。

笑顔で鎧の騎士を片手で持っているアーネットさんに私は乾いた笑いしか出せなかった。



その後もアーネットさんの武勇伝を聞たり兄弟の武勇伝を聞いたり、挙句には兄弟喧嘩の様子を聞かされた私はもうこの人が怖くなった。

いくら怪我をしないと言ってもでっかい岩を相手に投げるとか普通しないでしょ。



そうこうしているうちに魔王様がいると言われている部屋の前に着いた。

「最後にお父・・・魔王様は怒るとものすごく怖い方なので怒らせてはいけませんよ。」

私はブンブンと頭を縦に振った。もう怒らせたくない。


それと魔王様をお父さんって呼ぼうとしてるのもうバレてるからね。

ずいぶんと呼び間違えてるし。


「お父様・・アーネットです。無事勇者を召喚できたので連れてきました。」


「うむ。入るのだ。」


あれ?ずいぶんと声が幼くないか?なんか声が高いぞ。それに入るのだ?

ガチガチに幼女型魔王な言葉使いだぞ?それなのにお父様?

一瞬で混乱した私は、アーネットさんに引っ張られて部屋に入った。


「よくきたな!!異世界人!歓迎するぞ!!」

そこにはでっかい椅子に座ったちっこい幼女な魔王様がいた。


アーネットさんが魔王様の前に跪いたので私も跪いた。

そして先頭にいたアーネットさんが喋り始めた。



「魔王様。本日もたいそう勇ましいお姿で。」

「勇ましい?」

言った途端自分が盛大にやらかしたのを感じた。

一緒に跪いていた人たちがすごい目でこっちを見てくる!!

なんかごめんなさい!!


魔王様のいたところからとんでもないような圧を感じて思わずチラッと見てしまった。


そこには

「みんな僕のことを見てバカにしたように見るんだ!!お前もおんなじなのか!!」

とさっきと同じ可愛い声を出しているムキムキの、あまりにもムキムキすぎて服が破れてしまった、鬼がいた。



男の娘だったかーーーー!!!


「大変申し訳ありませんでしたーーーーー!!!!!」

全力で、それはもう、頭突きで床かち割るくらいの勢いで謝ったことで許してもらえた。


当然割れないよ?

魔王様は圧だけで床に穴をぶち開けてそのまま落ちていったけど。

そしてそのあと何もなかったかのように椅子に座ったまま戻ってきた。


「ふん!!本当だったらもっと怒っていたけど異世界人ならしかたないよね。だから許してあげる」

「ありがとうございます。ありがとうございます」

魔王様が怒ったせいでお腹が減ったらしく食事をしながらの話し合いになった。

魔王様は細長いテーブルを縦に使わず、横に長くして使っているため、魔王様の真正面に座っている私は、もう何もやらかすまいと緊張して食事どころではなかった。


「それで、なんで私は呼ばれたんですか?」

「ああ!!そういえばまだ言っていなかったね!実は戦争を終わらせて欲しいんだよ!」

戦争を。確か人族と戦争してるって聞いたけど。おんなじ人と戦争するのは嫌だな。

「私が人族を倒せってこと?」

「違うよ?戦争している魔族を止めて欲しいんだ!だって僕戦争は嫌いだからね!」

「はぁ、魔族を止めるのですか。それなら魔王・・・」


魔王様の隣に座っていた大臣っぽい人だけなく、後ろで立っていたメイドさんもそれ以上言うな!と言う顔に気づいたので、途中で言葉を止めた。


「魔王?聞きたいことがあるなら聞きなよ?」

「魔王様!私めが戦争を終わらせて見せましょう!!そうと決まれば、早速準備してきます!!」

余計なことを言う前に去る!!

とりあえず何とかして一人になりたかったので、無理矢理そう言って部屋から出た



「頑張ってね〜〜」


途中退席は許されるそうだ。



後日、アーネットさんに聞いてみた。

「なんで戦争をしている魔族は魔王様の言うことを聞かないの?」

「それは魔王様より強いからです。なんで強者が弱者の指図を受けるのですか?」



もうやだ〜〜〜〜!!!!!

魔王より強い人たちをどうやって止めるのさ!

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