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灰なる手紙  作者: 紫木
4/4

夢さえも無

夢を見た

それが転寝だったか深寝だっかのかは覚えていない


ふと見れば携帯が鳴動していた

発信者は私の初恋の人だ

そんなはずは無いのに、そんな事が起こり得るはずなんてないのに、

私は慌てて電話を取ろうと手を伸ばす


するとそれがまるで当然の帰結だったかの様に、電話は鳴り止んだ

それでも私は慌てて着信履歴を呼び出そうと携帯を開く

するとそこにはびっしりと名前が連なっていた


それは初恋から今に至るまでの私の想い人の名前達

それが縦一列にびっしりと連なり、私の神経を麻痺させていく


何を想うも何も無い

私はその光景に戦くわけでも恐れるわけでもなく

ただ……見惚れてしまったんだ


何がそんなに嬉しかったというのか

何をそんなに落ち込む必要があったというのか

覚めればそこには何も無かっただけだというのに……


それでもゼロからゼロになっただけの現実は、私の心を切り裂いたのだ

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