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灰なる手紙  作者: 紫木
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初恋

それが暑い日だったか寒い日だったかすらも覚えていない

少なくとも、傘は差してはいなかった

それは遠足帰りだっただろうか

僕たちは足並みをそろえて学校への帰路についていた

先生が言ったのか、あるいは最初から決められていたことだったのだろうか

手をつなぎましょうと誰かが唆した

私の想い人は幸か不幸か私と同列にいました

特に何を感じたわけでもありません

緊張で手が震えた覚えすらありません

所詮はその程度の恋だったと言う事だったのでしょう

「うちな、クラスの中であんたの事が一番嫌いやねん」

しかし、突然掛けられた言葉は無常にも私を縫い付けた

十年も経った今もなお記憶から消えないほどに私をその場に縫い付けた。

 

きっとこれが――私の初恋なのです。

もちろん、結末など語る必要もありませんね。

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