プロローグ
友達に誘われて、初めて書く作品です。
初めてなので文章が拙いところもあると思うので、その都度暖かいご指導をしてもらうとありがたいです。
またしばらく後にあると思いますが、グロテスクな描写や少しHなところも入れるつもりでいるのでご了承ください。
自身が学生ということもあり不定期に連載すると思いますが、なるべく1か月に1つ乗せれるように頑張りますのでよろしくお願いします。
「に、にげろー」
「助けてくれー」
町の人々は我先にと逃げ惑っていた。その背後からは人型のものが歩み迫っていた。いや、人とは値しないだろう。なぜならその肌は血の気が引いたように青白く、その爪はナイフのように尖り、口には牙が生えていたからだ。
ズルッ、ドシャャャャ。
一人の男性が勢い余って小石に躓いた。その直後人型のものは彼を黙視し、その背後にものすごい勢いで迫ってきた。
「く、来るなぁぁぁー!」
そういうと男性は迫ってきた人型のものを思いきり蹴り飛ばした。人型のものは大きくのけぞった。しかし、何事もなかったかのように再び彼に歩みを進めた。
男性の蹴りが弱かったのか?
いや、そんなはずはない。普通、人なら肋骨が折れるほどの衝撃だったはずだ。なのにその人型のものは痛がりもせず歩み寄ってくるのだ。
ガシッ。
人型のものは腕をつかんだ。
男性も必死に振りほどこうとするが離れない。ものすごい力だ。その尖った爪が彼の腕に食い込み、みしみしと悲鳴を上げている。
すると人型のものは、彼の背中に着き、その首筋に噛みつき、その生き血を啜り始めた。
「ウガァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!」
轟く男性の断末魔。しかし、その声は逃げ惑う人々の悲鳴と足音によってかき消された・・・。
数分後、その場所には男性が横わたっていた。その体は動かず、瞳孔がかっ開いていた。
すると、その指先がピクリと動いた。そしてゆっくりと立ち上がった。
しかし、それは先ほどまでの男性とは大きく様子が変わっていた。その肌は青白く、爪は尖り、その口には牙が生えていた。
そして、彼だったものは、逃げ惑う人々目掛けて歩みを進めた。まるでさっきまでの人型のもののように・・・。
時は地上暦2998年。人類は世界中に突如と表れた暗黒界からの人型のもの、忌むべき者によって絶滅の危機に瀕していた。
が、地上暦3016年。その情勢は急変した。