ステージ7 作戦は念入りに
遅れてすいません
最近難産でございます
「ちょっと聞くが、お前の実家は貴族か?」
「・・・それ以上です・・」
呼吸の速さや目の向いている方向で嘘を言っているかは
判断できる、嘘じゃ無いようだ
可愛い女の子に尋問はしたくないが、家出人はPTの将来に関わる問題を
持ってくることがあるのだ
「実家が外国に送れる戦力は?」
「・・200ぐらいです・・」
まずいな、上流階級だから私兵部隊を持っていると思ったが
そこまで多いとは
貴族だとか上流階級の大半はやたらプライドが高くて
世間体をとても気にする
娘が家出したなんて知られたら面目と存続に関わるので
全力で連れ戻しに来るはずだ
さらに貴族以上の血筋は全員金髪銀髪だ
一般市民は茶髪や赤毛(俺の黒髪は金銀以上に珍しい)
ティファの銀髪はかなり目立つ俺の黒髪も目立つ、
この世界にヘアスプレー等のように髪を染める物は無いから
遅かれ早かれ追っ手が来る
「ちょっとまってろ」
俺は近くにあった布屋に入った
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「いらっしゃい、ご用件は?」
「フード付きのケープが作れるぐらいの布が欲しい
色は白で頼みたい」
「三百コルにございます」
コルはこの世界の通貨で、天秤が描かれた銀貨だ
「頼む」
「かしこまりました」
二分後、主が布を抱えて戻ってきた
「こちらは雨具によく使われる物にございます
旅人に見えたのでこの品を選びました
いかがですかな」
手触りや重さを確認する
さすがは店主、よく分かってる
「買った、百コル追加しておく」
「毎度あり」
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「師匠、その布は?」
俺はポーチから裁縫道具を取り出して、ケープを作り始めたが
「・・・・・・・」
周囲が無言になるほどの早さで作業を行う
セクハラ行為だが、気づかれないウチにサイズを測り
丁寧に(でも猛スピード)で
こうして、一着のフード付きケープが完成
「とりあえずこれを羽織れ、多少はばれにくい」
ふむ、思ったより似合うな
「あ、ありがとうございます」
屈託のない笑顔だ
思わず赤顔する
「じゃあ依頼でも探すか」
「はい!」
こんなに懐かれて、いや惚れられていいのだろうか
(家族や仕事仲間、相棒は元気だろうか)
現実逃避のように、関係無い事を考え始めた