ステージ4 旅立ちは必然に
只今戦闘中
今回の相手はハンターベアーという熊のモンスター
二メートルぐらいはあり、プレイヤーにとっては最初の壁に
なるのだが
LV30を超えていれば楽勝で倒せる
左右の腕から繰り出されるひっかき攻撃を
楽勝で躱していく
俺は素早さを示すAGIが突出している
これが高いと速く走れるだけじゃなく、高くジャンプできたり
攻撃を回避しやすくなる
おまけに新体操選手みたいに動ける
曲芸スキルを持っているので
マトOックスの主人公みたいな戦い方が可能
(イナバウアーで銃弾の雨を回避とか)
「喰らえ」
短剣スキル技
無限回廊
残像が出来るほどの連続突きが
デスベアーを蜂の巣状にする
短剣スキルは威力が低いので嫌われるが
スキル数値が500を超えると
圧倒的な制圧力を誇る
あんま、知られてなかったが
短剣使ってる人は片手で数えるほどしか居なかったし
「す、すごいです!」
「そう?」
やっぱり感覚が違うんだな
「アーシェルさん、師匠って呼ばせてください!」
「ティファ、いくらなんでも昨日会ったばっかの
馬の骨にそこまでなついていいのか?
長生きできないぞ」
「師匠が襲うきだったら、とっくにそうしてるでしょう?」
・・・ごもっとも
「まあ、呼びたいなら別にいいけどさ、俺剣技スキルは
ひとつも取ってないぞ」
どうも剣は性分に合わないのだ
元の世界でも剣道さえやってない
ナイフ式暗殺術は修めたが
話がそれたが、ティファは細剣使い
レイピア使いだ(フェンシングで使う剣、イタリア式だから幅広いが)
正直、俺に弟子入りするのはお角違いだと思うが
「構いません、冒険者としての弟子入りです」
嬉しいが、何か釈然としない
「とりあえず、でかい街でギルド登録しよう」
「はい!」
こうして、攻略法の無い冒険が始まり
草木の香る大草原を歩きだした
レイピアはフェンシングで使われるから有名ですね
でもこの話で出してるのは
しなるぐらい細いフランス式ではなく
当時主流だった、刃幅三センチ程の
イタリア式です