ステージ3 異界の朝
もうすぐ
元になった[黒服勇者の伝記]を
消します
この世界に来て二日目
俺は近くにあった村で宿をとった
まず、今分かっている事をおさらいしよう
まず、この世界はレフィリア、[伝説]と同じだ
次に、俺のキャラクターデータが完全に反映されてない
俺は自分のキャラクターを悪魔族に
設定していたが、この世界だの俺は人間だ
童顔のどこか大人しげな少年だったアバターの外見は、
切れ目のジャニーズ系の、鋭い雰囲気を持つ現実の俺の姿で、
銀髪紅眼だったのが黒髪黒目になっているし
付けてなかったはずの(現実世界では付けていた)眼帯がついてる
装備も武器以外は反映されていない
後、昨日助けた少女、ティファから聞いたことだが
この世界で人間は珍しい
これはゲームの設定と同じだ(原因不明でほぼ絶滅)
そしていはく、一般的にはLV30を超えれば高レベル扱いで
LV60以上は神話や伝説にしか出てこない数値らしい
[伝説]ではLV70以上は俺を含めてひとにぎりしかいなかったが
LV60はそこまで珍しくなかったけど
まあ、HPが0になったら即オダブツの世界なら当然か
こっちでも[伝説]でも蘇生手段(ドラOエのザOラルとかFFのフェニッOスの尾とか)
が無いし
信用できる仲間がいると心強い、ゲームでも現実でも同じだ
仲間が出来たのは嬉しい、けど・・・
宿の部屋を別々に取ろうかと聞いたら相部屋でいいと言われた
俺は性欲を持て余す健全男子だ
そしてティファは文句の付けようが無い美少女だ
くりくりした碧眼、整った小鼻、薄い唇
丸みを帯びた幼げな輪郭、アラバスターの様な
きめ細かい白肌、腰まで届く艷やかな銀髪
小柄だが、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでる
ピクピク動く狼耳と尻尾も可愛らしい
亜人とは言え美少女(いや、だからこそ)と相部屋になれば
襲いたくなる、警戒心が無いのか?
ちなみに、ティファの種族は亜人
動物を思わせる耳と尻尾が可愛らしい
まったく、ムラムラさせる奴だ
言ってはなんだが、俺は亜人フェチだ
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「さて、どこ行こうかな」
早めに起きた俺はボソリと呟いた