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BLACKREGEND  作者: アーセル
23/31

ステージ19 フラグは些細なことから立つ

クロノです


只今妖精族の国、アルカディアの

海岸に来ております


あー、夕日が綺麗だ


「今日は鍋にするから、まき拾いと材料集め手伝って」


はいな




_______________________________




採取系のスキルをもってないオレは

材料確保が出来ない


なので、まき拾いに専念しています


「お?」


アザラシだ


近寄ってみよう





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


皮だけだ


そういえば、アザラシの皮は油をたっぷりふくんでるから

よく燃えるんだったな


ちょうどいいや


_______________________________





「何それ」


「アザラシの皮」


「じゃなくて、何で切った跡もない

アザラシの皮があるのよ」


「細かい事いいじゃん」


「細かくない!、ここファンタジーの

世界よ、何があってもおかしくないのよ」


「大丈夫」


オレは皮を火に放り込んだ



_______________________________



「ふぁー~~~~~」


間延びした女性の声がする


「よく寝ました・・・・あれ?」


何かに気づいた


「えーーーーーーーーーーーーー!!!!」


_______________________________




「アザラシの皮・・・・・何か引っかかる」


「セリナ、いちいち気にしてたら何もできないぜ」


仲良く鍋をつつきます


「あのー、すいません」


声がした方へと向いた


わ、美人


タレ目の青い瞳の人形みたいに整った

気弱そうな顔

病的なまでに色白な肌、指通りが良さそうな

長い青髪

身長はオレより少し低くて

スタイルもいい


「私、捜し物をしてるんですけど」


「何を探してるんですか?」


オレは困っている人がいれば

手助けする


「アザラシの皮を」


ピキン


「あの、あなたセルキー(アザラシ妖精)ですか?」


「はい、セルキーのリンスと申します」


あー、どうしようどうしよう


「ごめんなさい、あなたの皮は」


言わないでーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!


「この馬鹿が燃やしてしまいました」


「も、燃やした?!!!」


リンスさんは、その場に倒れた


_______________________________



「責任取りなさいよ」


言われなくても


「あの、リンスさん」


女性を泣かすのは恥だ


「皮の事は申し訳ありません

オレの不注意が招いた結果です」


泣き止んでくれました


「俺にできる限りの償いはさせていただきます」


リンスさんが笑った


「お優しいんですね、クロノさん」


「他人に優しいだけが取り柄ですから」


「決心がつきました」



??????



「あなたと結婚します」


え、え、え、え


エーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!



「言ったでしょう、責任取りなさいって」


セリナさん、アレそういう意味だったの?


てゆうか、何で結婚になるの?


「セルキーの女性は皮を奪った男と結婚するのが

習わしなの、皮は燃やしちゃったから、今更返して

無かったことにはできないし

妖精族は伝統にうるさいから

彼女、あんたと結婚する以外に道が無いの」













【クロノ考え中・しばらくお待ちください】

















「オレでよければ」





セルキーは、イギリスの伝説に

出てくる妖精で

普段はアザラシの姿で海を泳いでいますが

時折陸に上がって皮を脱ぎ、人の姿になって

遊びに来るそうです


ついでに、セリナが言ってる習わし

は本当です





前の話もちょくちょく書き直しています

よかったら読み直してみてください

感想お待ちしております

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