ステージ1 始まりは突然に
黒服勇者の伝記を書き直したものです
お楽しみください
最初に言っておきたい
俺、風音時人は酒を飲んでも
ドラックを使っても、幻覚を見てもいない
愛用のパソコンの前に座っていたはずなのだが
何故か今森の中にいる
ジャングルとかじゃなく、西洋ファンタジーに出てきそうな・・・
西洋ファンタジー?
自分の服装を見てみる
黒いハイネック、黒いジ-パン、黒いパーカー
俺のお気に入りだが、さっきまで着ていた部屋着とは違う
腰に巻いているベルトポーチは見覚えが無く、
何故かポーチにくっついている四つの
ホルスターには刃渡り40cmほどの
短剣とリボルバータイプの拳銃が二つずつ
勿論身に覚えが無いが、見たことがある
「まさか・・・」
右手の人差し指と中指をそろえて上向きに振る
・・・・何も起こらない
今度は左手で同じことをする
目の前に”表示”された物を見てみる
名前 アーシェル
種族 人間
性別 男
LV 77
称号 抹殺者
所持スキル
短剣 1000
拳銃 1000
体術 1000
暗殺術 1000
忍術 813
曲芸 1000
解錠 1000
索敵 1000
スリ 999
攻撃魔法 601
回復魔法 652
補助魔法 756
料理 422
錬金術 638
大工 540
調合 879
裁縫 1000
音楽 1000
釣り 600
間違いない、
MMORPG[Tae Legend]、通称[伝説]での俺のキャラクターデータだ
知らない人のために説明しておこう
空に三つの月が浮かぶ世界、レフィリアを舞台にした
よくあるタイプのファンタジーMMORPGだが
スキル、LV併用型で、好きなようにキャラクターをカスタマイズ、
たとえば
格闘術を使う僧侶や斧を使う魔術師なんてのができる
それが一番の売りだ
勿論、俺もプレイヤーの一人、だったと言うべきか
「人を探そう」
やはり情報を集めなくてはならない
俺は高く飛びあがった
俺は素早さを示す数値が突出しているので
高さ五メートル、幅十メートルの
ジャンプが出来る
だが・・・・
「みすったな」
やりすぎたようだ
現在、高さ十メートルにいます
質問があれば受け付けます