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序章

 その日は快晴だった。しかし本来喜ばれるであろう天候は、この時期のみ疎まれてしまうのだ。                 というのも、現在季節は夏真っ只中。雲一つ無い青空は蒼く清々しく、海の青さを上に投影したかのよう。                        太陽が精一杯紫外線を地上へと降り注がせている中、アルレインは体を焼かれながら森の中を歩いていた。                        アルレイン・ルードアイン。それが少年がこの世に産み落とされて最初に貰ったもの、名前である。色素の薄い蒼い髪を揺らしながら物珍しそうに木々を見ている。初めて見る種類なのだろう。足元への注意が散漫になって何度も転びかけながらも、それでも視線は森に向けている。

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