・・・どうして・・あなたは
私は
ファリィ・スーン
訪問看護師をしている
私には
気になる患者さんが居る
アズルの家の部屋
それで?
推しの公演は
どうでしたか?
ファリィ「(・・・・・・)」
ファリィ「(・・・・・この人は
・・・恐ろしいくらい
・・・聞き上手だ)
ファリィ「それが~
聞いてくださいよ~!!
(・・・やばい)
ファリィ「(・・・・・また
・・・私が
・・・饒舌になっている)
訪問看護おわって
外回りに戻る
ファリィ「・・・・・・・・・
・・・また
・・・やってしまった
ファリィ「・・・・・私は
・・・傾聴しないと
・・・いけない
・・・立場なのに
ファリィ「・・・・・なんで
・・・私が患者さんに
・・・傾聴してもらってる?
ファリィ「・・・・・いや
・・・・・だって
・・・アズルさん
・・・私が聞いて欲しい事
・・・聞いてくれるし
ファリィ「・・・・・私が
・・・話したい話題を
・・・振ってくれるし
ファリィ「・・・・・こんなの
・・・話したく
・・・ならない方が
・・・おかしいって
ファリィ「・・・・・なんで
・・・私の
・・・推しアイドルに
・・・興味を
・・・持ってくれるの?
ファリィ「・・・・・・・ふつう
・・・しないよね?
ファリィ「・・・だって
・・・今まで
・・・推しの話をしても
『・・・フ~ン』
・・・で
・・・終わってたじゃん
ファリィ「・・・・・・・・・
・・・アズルさんは
・・・私の”好き”を
・・・共有してくれる
ファリィ「・・・・・私の好きな世界を
・・・知ってくれる
ファリィ「・・・・・こんな人
・・・居るんだ
次の訪問日
ファリィ「それでね~
それでね~♪」
ファリィ「・・・・・・」
アズル「どうしました?」
ファリィ「(・・・・・・
・・・饒舌を!
・・・止めろ私!?)
ファリィ「(私は!!
傾聴する立場!!)
ファリィ「(・・・・・本当に
・・・・・この人は
・・・いつも部屋を
・・・きれいにしている)
ファリィ「(・・・・・私が来る日だけかな?
・・・暑い日は
・・・冷房を
・・・つけててくれるし)
ファリィ「部屋を
きれいにしましたね?
最初は
玄関の間での
対応だったのに」
アズル「あのときは
すみませんでした
身体が悪くて
部屋が汚くて
失礼でしたね」
ファリィ「なぜ
部屋を片付けようと?」
アズル「・・・・・・・
・・・え~っと
ファリィ「言いづらいなら」
ファリィさんが
暑い日が苦手と
言ってたから
ファリィ「・・・・・・・・
・・・え?)
アズル「だったら
部屋をきれいにして
涼しい部屋を
提供したかったのです
ファリィ「(・・・・・・・・・
・・・覚えてて
・・・くれてたんだ)
ファリィ「・・・・・そういえば
・・・冬の
・・・常温の
・・・お茶って?
ファリィ「他のスタッフは
温かい お茶を
出してるって」
ファリィさん
猫舌でしょ?
ファリィ「・・・・・・・・・」
去年の冬に
言ってたじゃないですか?
ファリィ「・・・・・・・・
・・・何か月前の話よ)
ファリィ「(・・・・・・私
・・・そんなこと
・・・言ったっけ?)
アズル「良かったら
どうぞ?
今日は暑いから
冷たいお茶です
ファリィ「(・・・・・・・・
・・・私って
・・・お客さんだっけ?)
ファリィ「(・・・・・この人って
・・・どうして私に
・・・そこまでしてくれるの?)
訪問看護終了
ファリィ「・・・・・また
・・・私がずっと
・・・喋ってた)
ファリィ「・・・・・これじゃあ
・・・仕事に来て
・・・私が
・・・気持ちよく
・・・なってるだけじゃん
ファリィ「・・・・・・・アズルさんの
・・・女たらし
次の訪問日
ファリィ「・・・・・・・」
ファリィ「(・・・・・なんか
・・・・・アズルさん
・・・話し方が
・・・フランクになった)
ファリィ「(・・・・・いや
・・・・・前回の訪問日に
”私のこと
友達だと思ってくださいね?”
ファリィ「(・・・・・って
・・・・・言っちゃったけどさ
・・・なんで
・・・言っちゃったんだろう)
アズル「そういえば
今日は
肌艶が良いですね?
ファリィ「・・・・・え?」
髪も艶があって
髪型 変えたのですね
アズル「前は
推しのアイドルに憧れて
同じ髪型にしてたのに
ファリィ「・・・・・・・・・」
別角度から見ると
触覚ヘアーに
ツインテールに見えて
アズル「とても
可愛いですよ?
ファリィ「・・・・・・・・
・・・そんなこと
ファリィ「・・・・・他の
・・・・・女の子に
・・・・・言ったら」
ファリィさんだから
言ってますよ?
ファリィ「(・・・・・・・・
・・・急に
・・・どうした?
・・・アズルさん?)
ファリィ「(・・・・・フランクに
・・・なり過ぎだって)
ファリィ「・・・・・・・・
・・・その言葉
ファリィ「・・・・・勘違い
・・・しちゃいますよ?
アズル「・・・・・・・・・
・・・勘違いさせてるのは
・・・どっちですか?
ファリィ「・・・・・え?」
アズル「・・・・・・・・・・
『あなたと居ると
時間を忘れちゃう』
ファリィ「・・・・・・」
『クリスマスツリー
一緒に見に行きましょうね?』
ファリィ「・・・・・・・・・・・・」
『アズルさんの部屋に
他の女の子
入れたことありますか?
そうなんだ
私が初めてなんだ』
ファリィ「・・・・・・・・・・」
アズル「・・・・・勘違い
・・・・・させてるのは
・・・どっちですか?
ファリィ「・・・・・・・・
・・・わたし
ファリィ「・・・・・・わたし
・・・そんなこと
・・・言ってましたか?
アズル「・・・・・えぇ
・・・惑わされるくらいに
ファリィ「・・・・・・・・・」
訪問終わって
ファリィ「・・・・・・・・・・
・・・・怖い
ファリィ「・・・・・・・饒舌になるって
・・・怖いって
ファリィ「・・・・・そんなこと
・・・言ってたんだ
ファリィ「・・・・・・でも
・・・あきらめようか
ファリィ「・・・・・私は
・・・・・訪問看護師で
・・・アズルさんは
・・・利用者さんなのだから
ファリィ「・・・・・アズルさん?
・・・どうして
・・・あなたは
ファリィ「・・・・・私の
・・・担当の
・・・利用者さんに
・・・なっちゃったの?




