表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

詩集

紅い月

作者: ロースト

紅い月


任務になれば途端にスイッチが入れ替わり、豹変する。

冷酷に、無常に、こなす。

慈悲を求める声あれど、非情さを求めるから。

非常を日常にして。


答えず、応えず、堪えず。確実に『処理』する。

単調に『作業』する。


殺すなんて簡単だ。実に容易。

ただ、凶器を翳し、当て、動かす。それだけの動作。

血が溢れ出す。赤い噴水。


どぴゅ どぴゅ どぴゅううううぅぅぅ


夜に浮かぶ月が暗い空間を照らし出し、曝け出す。

紅い、紅い、水たまり。

興奮に、恐怖に、身体が意思に関係せず震える。


「帰ろう」

声が響いた。

誰もいない、場所に。


優しく抱きしめられて、体温を感じる。

心臓の音が聞こえる。

生きてる証


「大丈夫。大丈夫だから……」


繰り返し言われる言葉に、安心をもたらす声に緊張が、抜ける。

意識は暗く、閉ざされて、思考は停止する。


「まだ、壊れないでね」

響く声は冷たく、

「君にはまだ、働いてもらわないといけないんだから」

出される言葉は残酷

    俺はそれを知らない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ