異世界転生なんて冗談でも面白くないっ!
よろしくです
「ごめんね~?」
「ごめんじゃすみませんよぉっ!」
私、空桐燐16歳は不慮の事故で死んでしまったらしい。
しかもその事故を起こしたのが神様だった!?
「そんなこと言われても~事故は事故じゃん?しかたないよ~」
「事故は事故でも今回のはどんな菩薩でも無理ですよぉっ!
何ですか学校の校門前で空から阿修羅像降ってきて即死ってぇっ!
せめて工事現場で鉄骨落としてくださいよぉっ!」
「それはわかんないけど~
だからお礼に異世界転移させるって言ってんじゃん~?」
「そこが一番意味わかんないんですよぉっ!
元の世界に返してくださいよぉっ!」
「これ以上異常事件おこせないんだって~
上司におこられちゃうよ~」
「しりませんよそんなことぉっ!
今日のお弁当大豆のカルパッチョ作ったのにぃっ!」
「なにそれ~大豆薄く切るの~?」
~~約13時間42分後~~
「わかってくれた?
神様ってマジブラックなの。ミス案件重ねれないの。」
「わかりましたぁ…わかりましたから声伸ばすのやめないでくださいよぉ…」
「ごめんね~?
まぁいったん転生について話そっか~」
「わかりましたよぉ…」
「なんか要望とかある~?」
「けんとまほうのせかいってありますかぁ…?」
「ちょっと声情けなくなってるよ~
あるけどアニメ?みたいにたのしくないよ~?レベルなんてないし~」
「比較的安全なファンタジーに行きたいですよぉ…」
「まぁできなくはないけど~
チートスキルなんてないし魔法はややこしいし
設定下手にすると生まれる前にお陀仏だよ~?」
「うぅ…」
「まぁこっちの責任だし配慮はするけどさ~」
「お願いできますかぁ…?」
「はいはいがんばるよ~」
「で、異世界では何したい~?」
「魔法使い的な感じのをおねがいしたいですっ!」
冒険者とかやってみたいなぁ
「冒険者的なのはないしあっても稼げないよ~」
「かなえてくださいよぉっ!」
「死にたいの?」
「ごめんなさいぃ…」
「まぁ魔法は適正とかなく理屈だから魔法の本とかも充実したところにしとくけど~
この感じだと戦争に無関係な中立国のいわゆる伯爵家になるかな~
そうだ、ここ親が国王と仲いいから必ずしも悪い結果になったりはしないよ~」
「知能指数的なのと身体能力はどうしようか~」
「できれば頭は最高峰のよさでありたいですっ!
身体能力も高くありたいですっ!」
「身体能力高すぎるといわゆるゴリマッチョになるよ~?」
「身体能力は適度にお願いしますっ!」
「そうだよね~
見た目はどうする~?遺伝の仕方で一番よく思われる見た目かそうでないかを変えれるけど~」
「一番よく思われる見た目でお願いしますっ!」
「だよね~
これでだいたいできたかな~
じゃぁちょっと待っててね~
知り合いの世界について聞いてくるから~」
「はーいっ!」
~~約3時間52分後~~
「遅いなぁ…」
「ごめんね~準備できたからそこ立って~」
「遅いですよぉっ!
あれですよね?わかりましたっ!」
「じゃあこれから異世界に行くよ~
良い旅になることを祈ってるよ~」
「ありがとうございますっ!」
「おぎゃぁっ」
これは私の声…かなぁ?
「おおっ!泣いた!泣いたぞ!よかったな!ケイリー!」
「えぇ、生まれてきてくれてありがとう私の愛娘…」
これは…親の声…かな…
「お前の名前はローラ。ローラだ!よろしくなローラ!」
よろしくね…おとうさ…ま.…
どうして声が途切れ途切れになったのでしょうねぇ