キミとわたしのものがたり
むか〜しむか〜しの話です。
ある時森の奥から1人の女の子の泣き声がしました。
「うぇ〜ん!うぇ〜ん!」
その女の子は地べたに座って大泣きしていました。
そこにある1人の男の人が現れました。
そして男の人は心配そうに女の子の方がを向いてこう言いました。
「お嬢ちゃんどうしたんだいこんな所で泣いて?」
すると女の子はこう言いました。
「お母さんたちと離れちゃったの」
すると男の人はクスっと笑いながらこう言いました。
「そうなのかい?なら僕が一緒に探してあげよう」
すると女の子は泣き止んで目をキラキラさせて言いました。
「ホントに!?......ありがとうお兄ちゃん!」
男の人は女の子のキレイな眼を見るとこの子の親を絶対に見つけなくちゃならないそう思いました。
「じゃあお嬢ちゃんお嬢ちゃんはどこでお母さんとはぐれたんだい?」
男の人が優しく女の子に話しかけると女の子は喋り始めました。
「あのねあのね私ねこの森でねお薬をねお母さんと探してたの。そしたらお母さんがいなくなっちゃってお母さんを探して歩いてたらここに来てたの」
男の人はそのかわいらしい喋り方の女の子の頭を撫でてこう言いました。
「わかったじゃあ来た道戻ってみようか」
すると女の子は「うん!」と元気よく言いました。
「へぇ〜それからどうしたの?お姉ちゃん?」
「おや知りたいかい?坊や」
今までの話はなんと魔女のむかしの話だったのです。
魔女は男の子の頭を撫でながらこう言いました。
「その人は私に優しくして優しくし過ぎて村人たちを嫌う両親に倒されてしまったのさ」
「そうなんだ......」
男の子は悲しい顔をして言いました。
魔女はそんな男の子の頭を優しくポンポンとしてこう言いました。
「確かにそのおかげ魔女は悪いヤツだなんて言われ続けたけど、その男の人がいなかったら私は今いないだろうし、それに坊や......キミがいれば私は何もいらないよ」
「うん!僕もだよ!お姉ちゃん!」
2人は抱きついてまた笑いました。
終わり