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長女の育児を思い出すとき、幼い娘と通ったあの場所での光景が思い出される。
そこには、子を持つ母親の多種多様な人間模様がありました。
恐らく、今後誰にも話すことのない10年間の「わたし」の生きた時間。
どれだけ辛かったか?苦しかったか?
とは、、、、無縁だった。
忘れたくない過去だけれど、語り継げない。
必死に生きたけれど、消されてゆく。
忘れてしまう記憶なのは、楽しい記憶だからだろうか?
母親が風俗嬢なんて、許されないだろうか?
風俗嬢をやっている母親など、子供にまともに食事を与えないような、絵に書いたような「ダメな母親」だろうか?
これは、かつて母乳の出る人気風俗嬢だった「わたし」の見た母親達の物語です。
消し去りたいと思うべき過去なのに、
確かに悲しむべき過去なのに、
「わたし」はあの時、確かに繋がっていて
幸せな日々だったのかもしれない。
こうあるべき、、、に縛られて生きる
母親とはなんだろうか?
女性として「性」を職業とする風俗嬢
母親として、妻として…
絶対にバレてはいけない
幸せな「専業主婦」の記録のお話です。