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第一話 はじまり

 人生で初めて、ネット小説初投稿となります!!

ライトノベルと児童文学の間くらいの感じで、気楽に読んでいただければ!!


 あらすじ:主人公の飛鳥川(あすかわ) (りん)は、フォッサ女学院中等部生物部に所属する中学一年生。

動物と特殊能力系のマンガが好きな、ちょっと中二病の女の子(中一だけど)。

ある日友人の親が経営するネットカフェで、不思議な声に導かれて「ティティアンノート」という本を発見する。

【実物の動物を見ながらこのノートにスケッチをすると、不思議なことが起こるであろう】

その言葉通りに、部活の友人たちと共に動物をスケッチをすると、なんとー!


「ふう、今日の当番終わりっと」


 ここはわたしが通う中学校の飼育小屋。ウサギ、ニワトリ、インコ、オウム、コイ、カメなど、中学生でも世話のしやすい動物が飼われている。


 わたしは「飛鳥川 鈴」(あすかわ りん)、横浜の小高い丘の上に建つ、ここ


「フォッサ女学院」中等部における春からの1年生で、


 生物部員として放課後は動物たちの世話をしたり観察記録をつけたりと部員としての色々な仕事を覚えている最中だ。



「動物たちはかわいいだけじゃなくて、ひとりひとり個性があっておもしろいでしょ?」


 こう言ってわたしに飼育の仕事を教えてくれるのは、1学年上の2年生、「下連雀 彩」(しもれんじゃく あや)先輩。


 下連雀先輩は本当に動物が好きで、数の数え方も「匹」ではなく「人」と呼ぶことが多い。


 実際に多数の動物の世話をしていると、個体によって個性があって本当におもしろい。


 エサをあげようとするとすくに飛びついてくる子もいれば、後ろで機をうかがっている子や、散らかったおこぼれにあずかるのを専門にしている子もいる。


 そんな子たちのの記録が一通り終わり、部室に戻った。


 部室に戻ると、何人かの部員がインターネットで興味のある動物のデータを調べていたり、またある部員はかわいいネコ動画などを見ていた。


 生物部なので基本的には皆動物が好きで、家でも犬や猫、鳥などのペットを飼っている生徒が多い。飼育小屋だけでなく、部室でも金魚やハムスターを飼育しており、毎日観察記録をとっている。


 そうこうしているうちに17時を過ぎ、一通り今日の仕事も終わったので、


「そろそろ帰ろうか、ウチ寄ってく?」



 と、同じ1年生でクラスメイトの「燕昇司 楓」(えんしょうじ かえで)ちゃんが声をかけてきた。


 楓ちゃんは私のクラスで一番早く仲良しになった友達だ。家がネットカフェやカラオケボックスのチェーン店を経営しており、


 放課後の雑談場所として格安料金でお店を使わせてくれる。


「うん、寄ってくー!下連雀先輩も来ますよね?」


「もちろん!ファッション誌の新刊、チェックしなくちゃ!」


 他の部員たちにも声をかけ、部室の戸締りなどをチェックした後に早速楓ちゃんのお店へと向かう。


 夕暮れに染まる川沿いや、都会過ぎず田舎過ぎず程よいにぎわいの街並みを歩いていくと、


 繁華街の一角にあるネットカフェ「エトピリカ」着く。


「いらっしゃいませ、今日もゆっくりしていってね」


 こう私たちを迎えてくれたのは、楓ちゃんのお父さんだ。マンガやアニメ好きが高じてこのお店を開業、


 当時はまだ小さかった楓ちゃんの子育てとの両立に大変な思いもしながら、現在は県内に15店舗を構える社長さんでもある。


 いつもの5人くらいで使うのにちょうどいい、カラオケボックスのような大きめのルームに入り荷物を置くと、


 各々読みたい本やドリンクバーから好きな飲み物を取ってくる。ちなみに私はオレンジジュース。みんなルームに戻り席に着くと、それぞれ読みたい本を読み始める。


 わたしは最近、楓にすすめられた「寄生獣」というマンガにハマっている。


 ちょっとグロテスクなところもあるけど、奥の深いマンガだ。


「鈴、そういう主人公がある日特殊能力を手に入れる系のマンガ好きだよね」


 彩先輩が本を覗き込んでくる。

 

 そう、私はこういう系統のマンガが好きだ。


 少し前、小学生の頃まではセーラームーンやプリキュアを夢中で見ていて、最近は少し大人になって寄生獣やデスノートにハマっている。


「中二病?って言われるらしいけど、わたしまだ中一だからいいかなって」


「むしろ中一でそんなのにハマっちゃう鈴が心配だよ・・・」


「あーあ、わたしも何か特殊能力欲しいなー」


 そんな話をしつつも、読み終わった巻をしまい、新しい巻を取りに行くと、ふいにどこからか奇妙な声が聞こえた。


「気付いて・・・・・私に気づいて・・・・・」


 普通、ネットカフェで聞こえるような内容ではないが、どこかの個室からパソコンの音でも漏れているのかも知れないと思い、声のする方に歩いてみるが、個室のあるエリアを離れ、どんどんと店の奥の方、


 コミックではなく実用書や文芸書のコーナーにまで来てしまった。


「ここだよ・・・・・この先・・・・・」


 声はどんどんと近くなってくる。そしてその声の元は・・・


「本棚から声がする!?」




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作者のもうひとつの作品、
スキル「世界の妹」を修得したら異世界で若おかみになっちゃった!
も宜しくお願いします!!
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