旅立ち
コンコンっと、ドアをノックする音が響く。
「どうぞ」
山城が簡単な返しをすると、ドアが開き二宮が部屋に入ってきた。
「こんばんは、山城君」
「こんばんは、二宮さん。立って話すのもなんだからそこの椅子に座ってよ」
「うん」
二宮が近くの椅子に座ると山城は、話しやすいように二宮の近くに椅子を持っていき座った。
「それで?話って何?」
「ええっと、話の前に一つ質問」
「何?」
「二宮さんは魔王討伐についてどう思ってる?」
「・・・正直に言うとどうでもいいとっ思ってる」
少し考えた後、二宮はそう答えた。
「どうして?」
「この一ヶ月で山城君も感じてると思うけど、私達の力は他の人に比べて弱いじゃない?」
二宮のこの意見には山城も同感だった、勿論山城達の力も弱いわけではない、しかし他の人の力を見ると格段に落ちるものがあったそれは二宮が言ったように山城も感じていた。
「だから、私達は必要なくなってくると思うからかな?でも、どうしてこんなこと聞くの?」
「一応確認するためかな?」
「確認?」
「そう、実はここから抜け出そうとおもってる。俺も異世界は好きだけど魔王討伐にはきょうみないからね、ここにいたら全然異世界を見て回れなさそうだし」
一通り考えてたことを話し
「それで、二宮さんも嫌じゃなかったら一緒にどうかな?って思って」
「そう言うことなら勿論一緒に行く、私ももっと異世界を見たい」
「ありがとう、それじゃあ旅のための準備をしてこう」
「うん」
数日後の夜
山城は背中に荷物担ぎ、二宮をお姫様抱っこしながら走っていた。
旅の準備を終えた2人はみんなが眠りこけた真夜中密かにクリナ城を抜け出した。追っ手が来ないように部屋には、書き残し置き、近くの村を目指し山城の『閃光』を使い恐ろしいほどの速さで野を駆けている。
2人の顔には笑顔が張り付いていた、これからどんなものがあるか楽しみでしかなかった、何せここ2人が大好きなで憧れた異世界
これでエピローグはおわり、
次回からは本編が始まります
ぐだぐたになるかもしれませんどうぞよろしくお願いします