sideヤマキ 合流
「あら~ヤマキさん帰られるんですか~」
「あっミティさん、本読ませてくれてありがとうございました」
「いえいえ~、私も人族とお話できていい経験でした~」
時間にしてどれくらい経ったのだろうか、ミティから渡されたハーム一族についての本を読みを終わり図書館を出ようとしたヤマキはミティから声をかけられた。
「ほんとにありがとうございます、おかげでハーム一族について知ることができました」
ミティからは渡された本にはハーム一族について多くのことが書かれていた、何故クリナ王国で教えてもらえなかったのか、女神が釘を刺したのかヤマキは理解することができた。
「それは良かったですね~、ところで~ヤマキさんは旅をしているのですよねぇ?次の行く場所は決まっているんですか~?」
「いえ、まだ決まってません」
「それならぁ、ミクス国にいかれてはどうですか~?」
「ミクス国ですか」
もう少し滞在して次の目的地を決める予定だったヤマキにとってはこの提案はありがたかった。
もちろんちゃんと決めるのはミズカと話し合ってからになるが。
「はい、ミクス国は大きな国で~、多くの種族が行きかうくにです~観光名所も多くあって楽しいと思いますよ~。ミズカさんも楽しめると思いますよ~、この森を東に抜けてまっすぐ行けば着きますよ~」
「わかりました、ありがとうございます。それでは俺は宿に戻ります、お世話になりました」
そういい残し、ヤマキは図書館の出口の方へ歩いていった。
だから聞こえなかった。もとい聞かせる気は本人はなかっただろう小さい声だった。
「さようなら~、異界のはぐれ勇者さん」
ヤマキが宿に戻るころには日がほとんど落ち辺り薄暗かった。
「おかえり、ヤマキ君」
「ただいま、ミズカさん」
ヤマキが部屋戻ると部屋の中を歩き回ってるミズカがいた。
「どうしたのミズカさん?」
「ナ、なんでもない」
少し裏返った声がでてミズカは恥ずかしそうにほほを染めた。
「それより、ヤマキ君図書館はどうだった?」
「えっ、ああ、とても良かったよハーム一族についてもわかったし」
「すごいね、聞かせて」
それからしばらくヤマキは図書館で知ったこと次にミクス国について話した。その後にミズカが見回ったお店について話した、エルナにあったことも一部は伏せて話した。
「じゃ、次の目的地はミクス国でいい?」
「うん、私もいろんな物みたいから」
「わかった、明日準備ができたらいこうか、今日は遅いしねるか」
「あっヤマキ君、これお土産」
ミズカは懐からピンク色の液体が入った小瓶を取り出した。
「エルナさんからもらった回復薬、ヤマキ君疲れてるみたいだから」
「ありがとうミズカさん、使わせてもらうよ」
ヤマキはミズカから小瓶を受け取り、ふたを開け一口含んだ。
その瞬間ヤマキは体がふらつき主に下半身が急激に熱くなった。
そして、ミズカがいつもより魅力的に見えた、少しでも近づけば襲ってしまうぐらい。
「ヤマキ君」
そんな中、ミズカはヤマキに近づいてきた。だんだんヤマキの理性が持たなくなってくる。
一歩一歩ミズカが歩み寄ってくるたび限界が近づく。ヤマキは一歩一歩後退するがやがてベットまで追い詰められた。
そして、手が届くほどの距離になりヤマキはミズカをベットに押し倒した。
後に、今回の件についてミズカはヤマキ君には悪いことをしたと深く反省していると語った。
ハーム一族については別記にして投稿します