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2 鏡からの来訪者

第2話です、ごゆるりとお楽しみください。基本短めです。

夜中、なんとも言えない尿意を感じてトイレに行こうとしたんだ。出すものを出して流し、手を洗う。まあこれがデフォルトだよな。


「ちょっと異世界行ってみない?」

「いきます」


即答致しました。





「...えっ?」

「いやだから行きます」

「えっ」

「いや、行くって」

「こんな美少女が鏡から出てきても驚かない?」

「美少女が突然現れる妄想はいつも続けてる」

「異世界の事も?」

「いつでも異世界転生行けるように準備してるから」


鏡から表れたその美少女は、ストレートな赤い髪をしていた。目は黒色、紫色の特徴的な帽子を被っていた。


「いやいや、親とかいるでしょ」

「あんたが聞いてきたんだろうが」

「いやまあ...うん」

「別に親とかいいからさ、早く転生させてくれよ」

「怖っ!最近の若者怖っ!」

「...まあ此処に未練があるわけじゃないしな」


異世界に行けるんだったら、仮に全財産を費やしても行こうと思う。

それぐらい俺の異世界にかける思いは強い。


「ちなみに、俺をどうして異世界に連れて行きたいんだ?」

「それは着いたら話すよ、此処に居られる時間も少ないんだ」

「分かった」


実際、目的とかどうでも良かったが、念の為聞いておいた。


「はいじゃあこれ持って」


突然美少女に、謎の結晶を持たされた。


「なんだこれ?」


俺は美少女に問いかける。


「転移魔石、まあ持っとくだけで良いよ」

「へぇ...」


成る程、これがマジックアイテムって奴か。


「我、魔導士アーリエの名の元に命ずる!」


ラノベで見た事あるような詠唱と共に、彼女の足元に魔法陣が勝手に描かれる。


「ゴー・トゥ・ネクスト!」


彼女が叫ぶと共に、体に浮遊感がおとずれる。


(あぁ...遂に俺も異世界に...)


大いなる期待が全身を駆け巡る。

そうして俺の意識は、途切れた。











「...い」


なんだよ?人が気持ちよく寝てるって言うのに。


「..ーい」


人が気持ちよく寝ていたら起こさないって先生に言われなかったのだろうか。まあ俺は言われなかったが。


「おーい」


大体誰が俺を起こしているんだ?俺の家には誰も居ないはずだし、大体俺を起こす人はこの世界にら居ないはずだ。

そうだ、思い出した、確か美少女が現れて...


「異世界!」

「あ、おはよ」


そうだ、俺は異世界に来たんだった。


「ここは?」

「私の家、外の方が良かった?」

「いや、全然」


周囲を見渡してみると、杖やまるで魔法使いの象徴の様な帽子、なんだかよく分からない壺や、本棚にびっしり詰められた本がある。

その中で一つ、何か異様な雰囲気を発しているものがあった。


「なんだこれ?鏡?」


俺よりも高い丈で、外枠に金や宝石の装飾がされている禍々しい鏡がそこにあった。


「まあ鏡と言ったら鏡だよ。それが無かったらあったの世界に行けないからね」

「入口みたいなもんか」


俺ははその鏡に触れてみた。


パキッ


「えっ...」


完全に、いけない音がしました。

今だにヒロインは出ていない、と言っておこうか

ご閲覧ありがとう御座いました。

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