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卓球ノート  作者: 誠也
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レシーブ

サーブの練習を始めて三日が経ち少しは回転をかけられるようになってきた。


「今日はレシーブの練習をするよ。レシーブはサーブの回転に合わせてボールを返球する技術なんだ。このレシーブで重要なのは相手のかけた回転を判断すること。そのためには相手がボールを打ち出す瞬間を見ておかないといけないんだ。」

「なんかムズそう。」

「大丈夫。これも慣れれば自然にできるようになるよ。じゃあまず下回転の返し方だけど、下回転はラケットに当てると落ちる性質があるから、ラケットの面を上に向けて当てると返せるんだ。でも当てるだけだとチャンスボールになりやすいからツッツキでこっちも下回転をかけるか、ドライブで上回転をかけ返すといいよ。それじゃ僕がサーブを出すから返してみて。」


徹がサーブを出す。まずはツッツキから。


コツン。


返せた。次はドライブ。


バシューン、カサ。バシューン、カサ。


ボールがネットを越えていかない。


「徹、ドライブかけてるんだけど、ネット越えね~よ。」

「それじゃスイングの仕方を変えてみようか。今のスイングは後ろから前に振ってるでしょ。それを下から上にボールを持ち上げるように振ってみて。」


下から上にか、よし。


徹の下回転サーブをドライブで持ち上げる。打球はネットを越えて徹側のコートに入った。


「やった!」

「うん、いい感じ。じゃあどんどん行くよー。」


回転がわかっているからか下回転サーブのレシーブは思ったより簡単にできた。


「次は横回転サーブのレシーブだね。横回転はラケットに当てると曲がってくる方向と逆の方向に飛んで行く性質があるんだ。それを返そうと思うと相手がサーブを出したときのラケットの面と同じようにこっちもラケットの面を作って当てると返せるよ。これも当てるだけだといけないから、少し強打するか、ドライブをかけるといいよ。」


徹の横回転サーブをドライブする。今度は少しオーバーしてしまうな。


「純、ドライブが飛びすぎるときは少しボールの外側を打つようにするといいよ。」


ボールの外側を擦るとドライブは少し曲がりながらコートに入った。うん、確かにこうすると入る。


「次は上回転サーブのレシーブ。上回転はラケットに当てると勢い良く飛んで行くからさっきの横回転と同じように飛ばしすぎない様に注意すれば難なく返せるよ。」


コン、コン、バシューン、コン、コン、バシューン。


確かに一番簡単かも。


「横下回転と横上回転はさっきまでの応用だから一旦置いといて、ナックルサーブのレシーブをやってみようか。ナックルは基本的には落ちる球で、回転もほとんどないからツッツキも気を付けないと浮いてしまうんだ。台から出るようならドライブを台上で処理するときはフリックっていう技を使うといいんだ。」

「フリック?」

「うん。ラケットの面を気持ち上に向けて、ボールがバウンドして浮き上がってくる所を払う様に打つんだ。このときの足は右足をラケットの下の位置に来るように台の下に踏み込むんだ。」

「ふ~ん、取り敢えずやってみるよ。」


ナックルサーブをフリックする。思ったより難しく、ボールがネットに当たったり、オーバーしたりする。なんかナックルサーブが一番厄介だな。まあ、練習するしかないな。レシーブ練習は続く。

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