チキータ、バックハンドドライブ
全日本ジュニア選手権庄原市予選が終わり、次は2週間後の広島県中学卓球大会に向けて皆気持ちを切り替えていた。
「なあ徹、この前やってたこう台の上で肘と手首を返して攻撃する打ち方、あれ教えてくれよ。」
「ああ、チキータだね。チキータは台上で攻撃する手段の一つでボールに横回転をかけるんだ。まずボールの正面に動いて、肘を少し上げて手首を曲げて、タメを作るんだ。それでボールがバウンドして頂点に来たぐらいのときに、肘と手首を返してボールの横を擦って打つんだ。まあ取り敢えずやってみようか。」
徹は短いサーブを出す、それをチキータで返すという流れだけど、これが難しくてサーブの回転に負けて落としてしまったり、ネットは越えるけど、徹のチキータみたいにスピードが出ない。バックハンドで回転をかけることなんてツッツキしかしなかったからか、イマイチ回転がかからない。これも練習が必要だな。
「ねぇ純。チキータもいいんだけど、ちょっと似たような感じでバックハンドドライブも練習してみようよ。」
「バックハンドドライブか!イイね!なんかカッコ良さそう。それにバックでもドライブできたら攻撃の幅が広がるしな。」
「そうだね。じゃあバックハンドドライブなんだけど、これもまずボールの正面に動いて、腕をたたんでタメを作って、肘を支点にして前に振りながら擦るイメージかな。これも慣れるまで練習が必要かな。」
バックハンドドライブはやっぱりバックハンドで上回転をかけることがあまりなかったからか回転があんまりかかったという感じがしないな。フォアとバックでこんなに感覚が違うのもなんか面白い。よーし、次の県大会までになんとかものにするぞ!




