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卓球ノート  作者: 誠也
18/40

徹の実力

敗者審判が終わり、観客席の先生の居る所に戻った。


「純くんお疲れ。残念だったね。」

「うん、また練習しないと。先生、他の皆は?」

「えっとね、明くんと源くんも三回戦負けだよ。徹くんと花ちゃんはまだ勝ってるから応援しないとね。」


コートを見ると徹は今から準決勝、花は今から決勝のようだ。二人ともスゲーな。どっちの応援に行くかな?ベンチコーチにも来てくれたし、やっぱり徹だな。徹のベンチへと向かう。


「よーーよーよー!」


到着すると徹が10-2と大きくリードしていた。高校生相手だって言うのに余裕そうだ。

徹のサーブ。横上回転かな?相手は払おうとするがラケットに当たった瞬間ストンと落ちた。


「よーーよーよー!」


徹がこっちに気付きやって来た。


「やっぱり徹はつえーな。相手の岡本さん全然サーブわかってないし、このままいけそうだな。」

「いいや、油断はいけないよ。それにこっちもミスがあったし、修正しないとね。」

「そっか、アドバイスはできないけどしっかり応援はするから任せてくれ。」

「うん、じゃあ行ってくるよ。」


徹は台にゆっくりと歩いて行った。第2ゲーム徹はレシーブからだ。岡本は何のサーブを出すか迷っているようでなかなか出さない。やっと出したと思ったらフォア前に短い下回転サーブだった。徹はフォアに素早く移動し肘を少し上げラケットのヘッドを下へと向ける。サーブが徹のコートでバウンドし浮き上がった所を手首返してボールを擦り上げた。放たれたボールはスピードがあり、反応しきれなかった岡本のラケットを弾いて台の外へと飛んで行く。


「「よーーよーよー!」」


なんだ今の打ち方?短いサーブでも先制攻撃ができるなんて。今度教えてもらおう。サーブ2球目、今度はスピードのあるロングサーブがフォアに放たれる。徹は反応してフォアに飛びつきドライブをかける。スピードと回転が申し分ないそのドライブは岡本さんのフォアを抜いていく。


「「よーーよーよー!」」


徹のサーブ。岡本さんはまだ回転がわからないらしく、浮かしたり、落としたりと徹は圧倒的優位を取っている。その後も一切寄せ付けないまま2ゲーム目、3ゲーム目を取り勝利した。続く決勝も圧倒的な強さで勝利し、徹は優勝した。


「徹、おめでとう。」

「ありがとう。次は県大会だね。」


もう次の大会のことを考えてる。やっぱスゲーよ徹は。俺も徹と同じレベルになれるときは来るのかな?いや、きっとなってみせる。

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