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卓球ノート  作者: 誠也
10/40

道具選び

昼休憩、俺達は職員室に向かった。


ガラガラ。


「失礼します。真壁センセー!」

「どうしたの皆して?」

「センセー!俺達大会に出てみたい。申し込みしてよセンセー!」

「ああ、そうよね。そう言うと思って、私もいろいろ調べてみたの。ちょっと待って。」


真壁先生は机の引き出しから紙を3枚と卓球用品のカタログ取り出した。


「えっとね、毎月どこかで大会が開かれているみたいなんだけど、その大会に申し込む前に日本卓球協会に登録しないといけないんだって。これは私が皆の分を登録しておくね。あとねラケットも今のヤツは使えなくてね、JTTAAかITTFって書かれたものでないと使えないんだって。カタログをもらって来たから皆見てみて、決まったら私が通販で注文するからね。大会は取り敢えず近いのが3つあったから見てみて。出たいのが決まったら教えてね申し込みするから。」

「真壁センセーさすが!」

「センセーありがとー!」


真壁先生から大会概要の紙とカタログをもらって職員室を出た。教室に戻り、カタログを広げる。メーカーも種類もいっぱいあってどれがいいのかわかんねーな。


「徹、どれがいいかわかんねー、教えてくれよ。」

「うん。まずラケットからだね。まず大きく分けてシェークハンドとペンホルダーに分かれているけど今皆使ってるのがシェークハンドだからシェークハンドのラケットがいいかな。ラケットの種類は3つあってね、ドライブとかで攻める攻撃用、いろんな技術を使い分けるオールラウンド用、カットマンとか守りに特化した守備用があるんだ。」

「俺は攻撃用かな。」

「俺も。」

「私も」

「おっ俺も。」

「皆一緒か。うん、いいと思う。じゃあ次はラケットの素材かな。木の合板とカーボンとかの特殊素材が入ったものがあるんだ。木の合板は枚数が多いほどよく跳ねて、特殊素材が入っているとよく跳ねるんだ。最初はラケットの性能に頼らない方がいいって言われるけど、まあ皆好きなのを選ぶといいよ。」


俺はカーボンの入った8000円くらいのラケットにした。


「次はラバーかな。ラバーにも種類があって裏ソフトラバー、表ソフトラバー、粒高ラバーって言うのがあるんだ。今使ってるのが裏ソフトラバーだから裏ソフトラバーがいいかな?」


一応、徹からそれぞれのラバーの特徴を聞いた。裏ソフトラバーは回転がかけやすくて、跳ねるものが多いらしい。中には表面が粘着質な粘着ラバー、表面がツルツルしているアンチラバーという裏ソフトラバーもあるとのことだ。表ソフトラバーは表面が粒状になっていて回転の影響を受けにくく、こちらもあまり回転がかけられないらしい。粒高ラバーは表ソフトラバーと同じく表面が粒状になっているけど表ソフトラバーより粒が高くなっていて、球を打つと球が表面を滑って相手に返るらしい。表ソフトラバーも粒高ラバーも扱いが難しいらしいから裏ソフトラバーにすることにした。


「ラバーは消耗品でね、今ぐらいの練習時間なら2、3ヶ月で変えなくちゃいけないから、あんまり高いのだと大変かも。」


俺は片面3000円のスピード系のラバーにした。


「後は、接着剤とラケットケース。それにユニフォームと靴がいるね。ダブルスとか、団体戦のときはユニフォームを揃えた方がいいかな。」

「ユニフォーム!私、かわいいのがいい!この黄色のとかいいかも。」

「黄色か。まあ、いいんじゃね。」

「じゃあ決まりね!」


えーと、全部で3万くらいか、お年玉貯金が15万くらいあったから大丈夫だな。早速真壁先生に注文してもらいに行った。届くまで3日かかるらしい。届くのが楽しみだ。

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