琥珀色の月を
あの日の月を思い出した
大きなお城の中で君は
一人ですごしていたんだね
そこでとった宝石は
ちゃんと君に返したよ
次に会った日はまだ寒く
病気の君と静かな夜
薄っすら輝く三日月が
満たされるまでまだまだで
もどかしい日々続いてく
君と会うのはいつも夜
人を避ける僕が来る
君は笑顔で出迎えて
冷たい夜を温めた
僕は心に決めたんだ
もう何も盗らないって
君に怒られちゃうから
ある日僕は君を迎えに
窓から入る君の部屋
風も一緒に連れてきた
君はすっかり驚いて
だけど遠くに行っちゃいそうで
一緒に森に行こうって言った
君の手を取りお城を抜け出して
街の外れの何もない森
寒さに少し凍えながら
丘の上の一本木に登って
並んで眺めるお月様
海に浮かぶ船のようなお月様
君のお父さんにバレた僕の事
窓をしっかり閉めにくる
その時君とお話ししてる
僕も君と話したい
だけど君は嬉しそう
君が幸せならそれでいい
でも寂しくて君の部屋
夜の遅くしかいけなくて
行ったら行ったで君は眠ってて
僕は泣きそうになりながら
ごめんね
日記よんじゃった
君は知ってた僕が来てるの
だから日記に書いていた
今までありがとうって
君は静かに眠っていた
もう会えないって思った
だから
最後は笑って
なんて。
皆さんこんばんは。
アコースティックギターを買おうかどうか迷った挙句、
結局買わなかった冷やかし屋の時とこねと申します。
詩です。
特にご説明はありません。
ちょっと昔作った物語が胸に残っていたので、小説では長々し過ぎちゃうので詩にしてみました。
自由律ですけど。韻とかなんも踏んでないですけど。
長編書いてて一息入れたかったのです。
日曜の夜中に上げるからきっと、ね。
しっとりしたい方はどうぞ。
ご意見・ご感想がございましたら、よろしくお願い致します。
ではでは。