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雨の日の憂鬱
ーこの部活は私の人生の一部分なんだ…
南岡野中学美術部の描写中、
窓の外には雨が降り注いでいた。
夏の終わりの雨はなぜか少ししんみりとしててその様子を見ながら部員達はしずしずと筆を進め続けている。
「進まない…気分転換がひつようだな。」
部長が呟いたのを神崎鋼はぼんやりと聞いていた
ーどうせ鋼は才能ないんだから諦めなって
あの日言われた言葉が頭にリピートする
振り払えないトラウマが身体にまとわりつく
「運動でもしない?座ってばっかじゃつかれるっしょ。」
バン、と机を叩いて立ち上がった3年部員の紺先輩。
みんなびっくりして紺先輩を見つめる。眩しい太陽のような笑顔で周りをくるりと見渡すと
「ね?」
と同意を求める問いをかけた
鋼は無理やり目線を落として
聞いてないふりをする
めんどくさいことは嫌いだ
巻き込まれたくない
筆を手に取り描写を始めようとした時
今度は鋼以外の部員が全員立ち上がり
教室をあとにした
「鋼も行くんだ」
断って見たが案の定部長に手を引かれ無理やり皆の元へ連れていかれた
一人の少女の青春物語を書いて行きます♪
これを日課に頑張ります!!