デッド・オア・アライブ(プロローグ)
西暦約2500年ほどの地球…その近くに現れた、太古の地球に似た自然豊かな惑星「ライアス」ここには人間によく似た種族「狩人」が住んでいる。狩人は人間より五感や神経が優れている。
狩人の主な生活は生き物の狩猟。生き物は哺乳類や魚類、昆虫類や爬虫類…そして植物など多種多様。
その生き物の中で食物連鎖の頂点にたつのがドラゴン。このドラゴンは大昔ライアスに住んでいた恐竜が、地球のように隕石が落ちなかったため生き延びて独自に進化した姿だとされている。それらは食べ物・武器・防具・生活用品にされる。
狩人たちは村という集合体で暮している。家はログハウスのような木造で、その他にも生活品は石などが主流。しかし、そんな民族的な中に地球と全く同じ洗濯機やトイレ、はたまたVR施設など電気を使った近代的なものがなぜかある。
この小説は、ライアスに住む1人の青年狩人「ジャストロ」が成長していく物語である。
今、一人の青年が獲物と向かい合っている。獲物は中型のドラゴンで、ファンタジーでよくあるドラゴンとは違い、4足歩行であり羽も生えていない。そして、尻尾の先に丸型のハンマーのようなものが着いている。名前は「ドラゴンスタンプ」尻尾のハンマーは皮膚が硬化したものと思われる。この尻尾を振り回して、青年を近づけさせないようにしているのだ。
そして、このドラゴンスタンプに立ち向かう青年狩人は、名前をジャストロという。茶色の髪に茶色と白の上着。ズボンは白の半ズボン。胸にはトパーズの宝石が煌めく。
武器は、鋼で作られた大ぶりの片手剣。この剣でドラゴンを狩ろうとしている。
この狩人は、なぜこんなドラゴンと戦っているのか。
ゲームだから?
テーマパークのアトラクションだから?
国を救う勇者だから?
否、どれも違う!
今日を生き延びるため、必要なものを手に入れるため、このドラゴンと戦っている…!
そう…この世界は、RPGやアトラクションなどといった楽しむものではない…生半可な覚悟で相手をすれば死ぬ。
「ここは現実であり、弱肉強食のサバイバルなのである」