第154章 影の盾と不滅の警備網
第154章 影の盾と不滅の警備網
春。
新形県南部に広がる越後盆地。南大沼の山々に抱かれた、六日町。
時価総額130兆円を突破し、国連における新法規採択、専用コンサートホール『六日町ラビット・シンフォニーホール』での『六日町・フィルハーモニック』こけら落とし公演の大成功を経て、南越急行ホールディングスの存在感は、今や一国の枠を遥かに超えて全地球的な影響力を持つに至っていた。
しかし、影響力が巨大化すればするほど、かつて排除された悪徳ハゲタカファンドの残党や、不当な利権を奪われた国際犯罪組織、さらには南越急行のクリーンなエネルギー・インフラ革命によって利権を失った旧勢力の怨嗟もまた、闇の中で深く渦巻いていたのである。
ある穏やかな晴天の午後。
篠原賢人CEOと、南越重工業社長兼グループ副社長の古賀の二人は、六日町郊外で新たに拡張整備が進められていた『南越先端モビリティ実証実験特区』の現場視察に訪れていた。
随行していたのは、少数精鋭の警備員と、警察庁警備部から派遣されていたベテラン要人警護官(SP)の堂島警部補であった。
「篠原、見ろよ! あの本産自動車の次世代AI自動走行ユニット、ナノチタンフレームと全固体電池『RSC-1』のおかげで、時速百キロからの緊急停止距離が従来の三分の一になっちまったぞ!」
古賀副社長が、ヘルメットを被ってテストコースの車両を指差しながら、豪快に笑った。
篠原賢人CEOも穏やかに頷き、南越ビバレッジ特選一級品のジャスミン茶のボトルを手に微笑んだ。
「素晴らしい性能だね、古賀。これなら雪道や豪雨の夜間でも、歩行者を絶対に巻き込まない究極の安全が確保できる——」
篠原がそう言葉を続けようとした、まさにその瞬間であった。
——パアンッ……!!
乾いた、しかし重く鋭い破裂音が、春の澄み切った青空を切り裂いた。
数百メートル離れた雑木林の稜線から放たれた、大口径高精度ライフルによる狙撃弾——超音速の鉛の弾丸が、篠原賢人の胸元を目掛けて一直線に飛来したのである!
「伏せてッ——!!!!」
鼓膜をつんざく叫び声とともに、篠原の視界が一瞬で黒いスーツの影によって遮られた。
SPの堂島警部補であった。
堂島は、長年培った警護官の直感と反射神経のすべてを爆発させ、コンマ数秒の隙もなく篠原と古賀の前に自らの身体を投げ出したのである。
ドスッ……!!
鈍い衝撃音とともに、堂島警部補の左肩から背中にかけて鮮血が飛び散った。
「ぐっ……!!」
堂島は激痛に顔を歪めながらも、倒れ込まずに篠原と古賀を両腕で抱え込み、テストコース脇のコンクリート防護壁の死角へと押し倒すように二人を庇った。
「二人とも、絶対に頭を上げるな!! 狙撃手は二時の方角、雑木林の尾根だ!!」
——パアンッ! パアンッ!
立て続けに撃ち込まれた二発目、三発目の弾丸が、コンクリート壁を派手に削り取り、火花を散らした。
「堂島さんッ!!」
篠原と古賀が叫んだ。堂島のスーツは瞬く間に赤く染まり、荒い呼吸とともに地面に膝をつきかけていた。それでも堂島は右手に構えた拳銃の銃口を狙撃ポイントへ向け、一切の怯みを見せずに二人を背中に庇い続けていた。
その時、実証特区の管制塔から、本産自動車の自動追尾AI警備ドローン三機が猛烈なモーター音を立てて発進。雑木林の上空へ急行し、強烈な閃光弾と威嚇音波を照射した。
狙撃手はドローンの追尾を恐れ、ライフルを投げ捨てて山中へと逃走していったのである。
「救急車を呼べ!! 早くしろ!!」
古賀副社長が血相を変えて叫び、自らの上着を脱いで堂島の傷口を必死で圧迫止血した。
篠原賢人は、青ざめた顔で堂島の手を固く握りしめた。
「堂島さん……しっかりしてください! 堂島さん!!」
堂島警部補は、薄れゆく意識の中で、途切れ途切れに微笑んだ。
「篠原……さん……古賀さん……ご無事で……よかった……。お二人の命は……この国の……世界の宝ですから……」
直ちに、南越メディカル・テクノロジーの最新型ドクターヘリが飛来し、堂島は六日町南越総合医療センターの集中治療室へと緊急搬送されたのであった。
六日町南越総合医療センター、最上階の特別集中治療室。
武沢製薬が開発した細胞急速再生ゲルと、南越メディカルの高精度ナノ手術ロボットによる五時間におよぶ緊急手術の結果、堂島警部補の体内に残っていた弾丸は無事に摘出され、奇蹟的に一命を取り留めた。
翌朝。麻酔から目覚めた堂島の病室には、篠原賢人CEO、古賀副社長、そして東京から緊急帰還したポーカーフェイスの大石専務の三人が、夜を徹して付き添っていた。
「……篠原さん、古賀さん……大石さん……」
堂島が酸素マスク越しに弱々しく声をかけた。
篠原は静かに堂島の手を包み込み、深く頭を下げた。
「堂島さん……本当に、ありがとうございました。あなたが身を挺してくださらなければ、我々の命はありませんでした。なんとお礼を言えばいいか……」
古賀副社長も、大粒の涙を目に浮かべながら頭を下げた。
「すまなかった……! 俺たちが現場で浮かれて、警備の隙を作っちまったせいで、あんたにこんな大怪我を……!」
堂島は静かに首を横に振った。
「いいえ……お気になさらないでください。それが……私の仕事ですから。ですが……」
堂島は、苦痛に耐えながら真剣な眼差しを三人に向けた。
「お三方に……お伝えしなければならないことがあります。……現在の日本、そして世界の要人警護・重要施設警備は、あまりにも『時代遅れ』です。警察のSPや民間の警備会社は、人員不足と旧来の経験則に頼り切り、最新のAIドローンや遠隔狙撃、サイバーテロに対応できる装備もシステムも持っていません。……南越急行グループが持つ圧倒的なインフラと人々の命を、今の警備体制で守り抜くことは……不可能です」
堂島の重い言葉が、病室の空気をピンと張り詰めさせた。
大石専務が、静かにメガネのブリッジを押し上げた。
「……堂島警部補のご指摘は、極めて正確です。警察庁の捜査資料、ならびに我が南越フィナンシャル・グループ(NFG)のインテリジェンス調査によれば、今回の狙撃犯は、かつて我々が第138章で破滅に追い込んだウォール街の悪徳ファンドの残党が、数億円の懸賞金をかけて雇った東欧のプロ暗殺者であることが判明いたしました」
大石のメガネの奥の目が、氷のように冷たく光った。
「彼らは今後も、篠原CEOや古賀副社長個人のみならず、我がグループの原子力・核融合プラント、宇宙港、新幹線、メガロ・ドック、さらには一般の乗客や市民を標的としたテロ・襲撃を仕掛けてくる危険性があります。……警察の善意や公的警備だけに頼るフェーズは、完全に終わりました」
古賀副社長が、病室の壁をドカンと叩いた。
「大石の言う通りだ! 命を的にして守ってくれた堂島さんを、二度とこんな目に遭わせてたまるか! 電車の安全も、宇宙の安全も、そして人間の命の安全も……守る仕組みがなきゃ、どんな技術も絵に描いた餅だ!」
篠原賢人は静かに立ち上がり、病室の窓の外に広がる六日町の街並みを見つめた。
篠原の瞳には、一切の迷いのない、鋼のような覚悟が宿っていた。
「……人の命を暴力から守ることも、インフラ企業の絶対の責務だ。堂島さん、あなたのその尊い警護の魂と、我がグループの全先端テクノロジーを結集させ、世界で最も強く、最も温かい警備会社を創り出そう」
篠原は振り返り、二人の相棒に力強く宣言した。
「グループ内に、最高峰のセキュリティ企業——『株式会社 南越ガーディアン・セキュリティ(Nantetsu Guardian Security)』を立ち上げよう!」
退院後、警察庁を円満退職した堂島警部補を最高警備顧問に迎え、新会社『南越ガーディアン・セキュリティ(通称:NGS)』が六日町に設立された。
篠原CEOの号令のもと、南越重工業、新行電気工業、本産自動車、武沢製薬、サロナエアコンの全技術が、前代未聞の「次世代警備システム」へと惜しみなく投入された。
古賀副社長が自ら開発の総指揮を執り、わずか三十日で完成させたのは、警備業界の常識を根底から覆す『四大・絶対防衛テクノロジー』であった。
【第一の盾:ナノチタン・完全防弾軽量スーツ『ラビット・アーマー』】
南越重工業が誇る宇宙ゴミ再生ナノチタン(第140章)と、武沢製薬の高分子ナノ繊維を編み込んだ特殊防護服。
わずか数百グラムという通常のスーツと変わらない軽さと通気性を誇りながら、至近距離からの大口径マグナム弾や高初速ライフル弾の運動エネルギーを瞬時に分散・無力化。刃物による刺突も100%貫通させない。
【第二の盾:全自動AIミリ波予測・要人警護ドローン『ガーディアン・アイ』】
本産自動車の超小型自律飛行ドローンに、新行電気工業の量子AIとミリ波レーダーを搭載。
要人の周囲数百メートルを不可視の球体状に常時スキャンし、物陰に隠された銃火器、不審者の筋肉の緊張、異常な心拍数、さらには狙撃手のライフルの照準レーザーを「引き金が引かれるコンマ数秒前」に自動検知。瞬時に要人の前に展開し、高強度ナノシールドを展開して弾丸を物理的に弾き返す。
【第三の盾:非殺傷・瞬間制圧音波ネットランチャー『サイレント・テイザー』】
南越重工業が開発した、人を傷つけずにテロリストを100%無力化する非殺傷武装。
サロナエアコンの高圧空気銃から、瞬時に広がるナノ粘着ネットを射出し、同時に武沢製薬の安全な瞬間麻酔ガスと低周波音波を照射。いかなる凶悪犯であっても、後遺症を残すことなく一秒で完全昏倒・捕獲する。
【第四の盾:量子暗号・全自動都市セキュリティ網『六日町シールド・アイ』】
六日町、新潟、浦佐をはじめとする南越急行の全路線、駅、ギガファクトリー、商業施設に、プライバシーを100%保護した量子AI防犯カメラ網を構築。
凶器の持ち込みや不審な行動パターンをリアルタイムで自動解析し、事件が発生する「前」に最寄りのNGS警備員や警察へ自動通報・先回り配備を行う。
「できた……! できたぞ!! 撃たれてから庇うんじゃない、撃たれる前に弾丸を叩き落とし、誰も死なせずに悪党を捕まえる『究極の警備システム』だ!!」
浦佐の『南越重工業大学校』の実験アリーナで、古賀副社長が拳を突き上げて叫んだ。
堂島最高顧問も、自ら『ラビット・アーマー』を着用し、実弾射撃テストで弾丸がスーツの表面でペチャンコに潰れて床に転がり落ちるのを見て、震える手で目頭を押さえた。
「素晴らしい……! これがあれば、警護官が命を落とすことも、要人が傷つくことも二度とありません……!」
春。
新潟臨海地区の『新新形宇宙港・国際空港人工島』特設会場において、世界各国の警察・防衛首脳、民間警備会社、そして国際メディアを招いた『南越ガーディアン・セキュリティ(NGS)発足記念・公開防犯演習』が開催された。
新形テレビ20の高橋記者と井上カメラマンも、最前線から全世界へ向けて生中継を行っていた。
井上の担ぐ最新鋭8Kカメラの側面には、あのガムテープの切れ端が誇らしく貼られている。
「こちら新形テレビ20です!」
高橋記者が熱狂的な声でマイクを握る。
「先日、篠原CEOと古賀副社長が狙撃された事件をきっかけに、南越急行グループが立ち上げた新会社『南越ガーディアン・セキュリティ』! いま、世界最高峰のテクノロジーを結集した、まったく新しい警備の姿が公開されようとしています!」
演習では、元特殊部隊員が扮する仮想テロリスト十名が、最新のライフル、爆薬、突撃銃を用いて、視察中の篠原CEOを奇襲するシナリオが展開された。
テロリストが銃を構えた瞬間——。
上空をホバリングしていた三機の超小型ドローン『ガーディアン・アイ』が、ミリ秒単位で異常を検知。
テロリストが引き金を引いた瞬間、ドローンが空中でナノチタンシールドを展開し、放たれた弾丸を「カキンッ!」と完璧に弾き落とした!
同時に、漆黒の『ラビット・アーマー』を着たNGSの警備隊員たちが、本産自動車の全自動防弾バギーから電光石火のスピードで飛び出した。
「射出!!」
隊員の構えた『サイレント・テイザー』から放たれたナノ粘着ネットが、テロリスト全員を一瞬で絡め取り、低周波音波によって十名全員がピクリとも動けずに完全制圧されたのである!
開始から制圧完了まで、わずか「四秒八」。
味方の負傷者ゼロ、市民の巻き添えゼロ、敵の死亡者すらゼロという、完全無欠の制圧劇であった。
見学していた各国の治安担当大臣やシークレットサービスの幹部たちが、総立ちとなって惜しみない拍手喝采を送った!
「信じられない……! これが日本の民間の警備力なのか!?」
「我が国の国家元首の警護、および国際空港のセキュリティを、今すぐ南越ガーディアンに全面委託したい!」
その瞬間、世界中からNGSへの警備委託オファーが殺到したのである。
演習の大成功、そして堂島最高顧問の完全復帰を祝う夜。
六日町メガロポリスの本社タワー最上階、特別和室。
そこに設置された最高級寿司処『佐渡武蔵・六日町本店』の付け場には、武藤大将と吉村大将が立ち、祝いの極上寿司を準備していた。
カウンターには、完全に傷の癒えた堂島最高顧問を中央に、篠原賢人CEO、古賀副社長、そして大石専務が座っていた。
「堂島さん、本当に退院おめでとうございます」
篠原が温かい笑顔でグラスを掲げた。
古賀もビールジョッキを豪快に掲げる。「堂島さん! あんたのおかげで、俺たちの命も、これからの何百万人もの命も守られるようになったんだ! 今夜は思いっきり食ってくれ!」
堂島は深く頭を下げ、目頭を熱くした。「篠原さん、古賀さん、大石さん……ありがとうございます。私の命を救っていただいただけでなく、こんな素晴らしい警備会社を作っていただき、警護官冥利に尽きます」
武藤大将が、温かい眼差しで付け台に一貫の寿司を置いた。
「堂島さん、大石専務。今夜の一貫は、佐渡沖で揚がったばかりの『幻のアラ(クエ)』だ。荒波の岩礁で何年も耐え忍び、決して敵に隙を見せない海の守り神のような魚さ。サロナのナノ熟成で、最高の脂を乗せてあるぜ」
大石専務は静かにメガネのブリッジを押し上げ、指先でその透き通るような白身の一貫を持ち上げた。
「……いただきます」
大石はその一貫を口の中へ運んだ。
その瞬間——大石専務の口内で、日本海の荒波の力強さと、職人の研ぎ澄まされた技が織りなす「究極の味覚ビッグバン」が巻き起こった!
(ん……ッ!!!? な、なんという弾力と、奥深い旨みの重層構造……!!)
噛み締めた瞬間に、淡白な白身の奥から、濃厚で気品あふれる極上の脂がジュワリと溢れ出し、南越アグリの『新形黄金』の温かい酢飯と完璧に調和。煮切りの塩気が魚の甘みを極限まで引き立て、喉の奥へと爽やかな余韻を残して消えていった。
大石専務は思わず両手をカウンターにつき、静かに目を閉じた。
ポーカーフェイスで知られるあの「財務の鬼」の頬を、またしても一すじの熱い感動の涙が伝ってこぼれ落ちた。
「……素晴らしい。生命を守る盾があるからこそ、人はこうして安心して美味を味わい、明日を信じることができる。……完璧な選択でした……!」
隣で同じ一貫を口に放り込んだ古賀副社長も、目を丸くして机を叩いた。
「う、うめぇぇぇ!! 大石、最高だ! 命あっての物種、安全あっての美味い飯だな!」
篠原賢人CEOも穏やかに微笑み、ジャスミン茶のグラスを掲げた。
大石専務が手元のタブレットを滑らかに操作し、ポーカーフェイスのまま数字を提示した。
「……篠原CEO、古賀副社長。今回設立した『南越ガーディアン・セキュリティ(NGS)』。世界主要国の政府要人警護受託益、国際空港・重要インフラ防犯ライセンス益、ならびに『ラビット・アーマー』の外販益を含め、初年度の当期純利益は『一兆八千億円』を記録いたしました。投下資金八百億円は、わずか半年で完全回収完了です」
「ガハハハ!」古賀副社長が豪快に大石の背中を叩いた。「見たか篠原! 俺たちの命を守るために作った警備会社が、世界中の平和を守って、美味しい寿司を食って、なおかつ一兆八千億円の儲けだ! 大石の財務と堂島さんの警備術に敵はいねえな!」
「はい。今回はグループ要人の絶対安全確保、世界最高水準の治安インフラ構築、そして莫大なストック利益を完璧に両立させた、文句のつけようがない満点のオペレーションです」
ポーカーフェイスの大石の口元にも、極めて晴れやかで温かい笑みが浮かんでいた。
祝宴が終わり、深夜の六日町。
本社タワーの屋上展望デッキに、篠原賢人、古賀副社長、大石専務、そして堂島最高顧問の四人が佇んでいた。
澄み切った春の夜風が、四人の髪を優しく撫でていく。
眼下に広がる街並みを見下ろすと、南越急行のAI特急や駅、スマートマンション群の周囲を、NGSの静かなAI警備ドローンが青い光を点滅させながら滑らかにパトロールし、街全体が温かい光の繭に包まれていた。
古賀副社長が、感無量といった面持ちで夜空を見上げた。
「なあ篠原。電車を走らせるのも、宇宙船を作るのも、街を守るのも……全部、人を大切に想う気持ちから始まってんだな」
堂島最高顧問も静かに頷いた。
「はい。命を守るということは、その人が創り出す未来を守るということです。私は生涯をかけて、お三方とこの街の未来を守り抜きます」
大石専務もメガネの奥の目を柔らかく緩めた。
「安心という土台があって初めて、経済も文化も永遠に繁栄し続けることができます」
篠原賢人は温かいジャスミン茶を一口含み、三人の肩に優しく手を置いた。
「堂島さん、大石、古賀。我々が敷いてきたレールは、決して暴力や悪意に屈することはない」
篠原の静かな言葉に、全員が深く耳を傾ける。
「人々の命を守り、安全を支え、未来への希望をどこまでも運び続ける『不滅の盾とレール』だ。どんなに困難な試練が訪れようと、我々が互いを信じ、正義と誠実さを貫く限り、南越急行グループの走らせるレールは、どこまでも、どこまでも光り輝きながら伸び続けていく」
渡辺前社長が遺した不滅の言葉——「会社は人より長く生き続けるべきもの。稼いだ金は未来を信じる魂だ」。
大沼の澄み切った夜空に、新しい時代の安心と希望を告げるAI特急の長笛が、どこまでも力強く、美しく響き渡っていった。
全人類の命と平和、そして尊厳を足元から完璧に守り抜きながら、南越急行ホールディングスの走らせる無限のレールは、
地上を、地底を、海を、空を、そして宇宙の彼方へと、どこまでも、どこまでも力強く伸ばされ続けていくのだった。




