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ベンチ

曇り空、午前10時の日差し

弱々しい真冬の中を

新品の空元気のアウターを着て

ゆっくりと散歩する人達を見ている

萎びた靴は他所に行きたがり

定まらない視点は向こうの建物へ

目的があるように誤認させている


無理して作ってある街の中に

叫び声一つ、逃げ惑う人

抱えられた子供の眼球の先は

壊れた無敵の人が

誰かの体液を浴びていた

欲しいものを探すように


まともじゃない奴は世の中に居るが

まともにしているだけの奴も混ざる

街の中、君の隣、あなたの中

それにどれだけ怒っても

変わることはない

これまでもこれからも

変わらずに住む場所は作られてきたのだ


見つけ次第、除外したところで

下手に刺激する

堕ちたい人間は何処にでも居る

自分で堕ちれない人を手助けし

利用する対象にされた人間は

最悪、消える

「あなたのようになりたい」

言葉には明暗があるが

明るい言葉だけという思い込みを

消してはどうだろうか


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