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第7話 お手合わせ!カイルくん!

シャワー室でのフレンルーちゃんとの格闘に慣れてきた頃、廊下である男の子2人と遭遇した。


「よぉ、お前がユウナ・シズヤマか?」


「えぇ…と?あなた達は?」


「お申し遅れました、私は初等部のロバート、彼はカイルです。私は魔法全般、カイルは付与魔法が専門です。以後お見知り置きを」


「あぁっと、よろしくね!カイルくん!ロバートくん!」


「あぁよろしく…じゃねぇ!俺と戦いやがれ!ユウナ・シズヤマ!」


「えぇ!?」


なになに?!と廊下で騒いでいるからか、近くの教室や廊下を歩む生徒達の注目の的になる。


「ど、どうしてカイルくんと戦わないといけないのかな?」


「俺がお前に勝てば、フレンルーとの因縁を断ち切れると思ってな。ってなわけでよろしくってことだ!放課後剣術館にて待つ!こなかったら承知しねぇーぞ!」


「すみませんね、カイルのこと止めたんですが、どうしてもやりたいというので背中を押させていただいています。それではまた!」


といいながら2人は去って行く。


「どうしよう!?」


フレンルーやリュートに相談に行くゆうなだったが、リュートは職員室へ、フレンルーは

「そんなやつ知らんが、やっちまいな!オレに勝ったんだから負けたら許さんからな!」


と勝負から逃げる選択肢は無くなってしまった。


【剣術館】


今回は正式に予約されている上にカイルさん達が宣伝したようで観客がたくさんいた。


「うぉー!雪辱を晴らせカイル!」


「フレンルーに負けた俺たちの鬱憤を晴らせ!」


などとたくさんの歓声が聞こえる。


それによりカイルの立ち位置が若干見えてくる。人気者だなぁ…と


「じゃあロバート審判はよろしく!そうだ、俺は見ての通りエンチャンター、なので剣を使う。怪我させたらごめんな!」


と挑発?してくるがゆうなはそれを聞いてこう言う。


「手加減は無しでいいんだね!」


「手加減だと!?貴様!俺を舐めてんのか!」


「いいや、舐めてないよ!それよりさっさとやろうよ!」


「ちくしょうコイツ!いけカイル!」


『試合開始ッ!』


うぉーーという歓声と共にカイルは抜剣しあっという間に目の前までやってくる。


(カイルくん速い!)


「フォルムチェンジ!」


(あいよ!)

フレッドのかけ声?とともに魔法少女衣装に身を包んだゆうなはフレッドにまたがり空中に浮かび上がる。


「嘘だろ、浮遊魔法だと!?」


カイルは驚いた顔でゆうなを見る。


「アレ!?ダメだった!」


「カイルくんは浮遊魔法が使えませんのでどうか、使わないであげてください。」


とロバートによる頼みが入ったので地面に降りる。


「隙あり!」


「ちょっとズルいよ!」


「いつ試合中断って言った!」


「「 エンチャント【炎】 」」


カイルの持つ剣に炎が纏わりつきいかにも強そうに見える。


「俺の勝ちダァ!ユウナさんよぉ!」


「ソーラープラズマ!!」


杖の先端に光が集まりゆうなとカイルの周りだけ真っ暗になると目に見えるほどの赤い稲妻が走った。


「あっつぅ!」


続けざまにゆうなは砲撃の構えに入るとよろめいているカイルに砲口を密着させる。


「出力0.005%!ウルティメイト・クラッシャー!」


紫色の粒子が杖の先に一瞬にして集まり球体を作り出したかと言いたいところだがカイルのおかげで見えずただ紫色の閃光だけが貫いて行くのが観客によって視認できた。


「グハァッ!」


ドサッ!と焦げ臭いカイルが床に伏すとロバートは「勝負あり!」と叫ぶ。


会場は歓声に満ち溢れていた。


「今日も負けたかバカカイル!」


「見応えあったぞ!カイル!また腕を上げたな!」


とどうやらカイルくんは見せ物として人気のようだった。


「負けたぜ、ユウナさんよ!それがフレッド流の魔法か…」


「…あっはい!そうですよ!」


自分の誤魔化した知らない流派に戸惑いつつ取り繕って答えた。


そういえばあの場にはリュートちゃんとフレンルーちゃんしかいなかったのになんでみんな知ってるんだろうかと疑問に思いつつカイルのそばに近づいて行く。


カイルのそばに近づき腰を屈めるとゆうなはカイルにいう。


「フレンルーちゃんより強かったです!試合ありがとうございました!」


その時1風吹くとゆうなは髪を抑える。


金髪が風になびき、輝くその姿はとても美しく、宗教画のようだった。


普通の人はそう感じていない、カイルはそう感じた。つまり、カイルはゆうなに惚れたのだ。


「くっ!(なんでコイツのこと可愛いと思うんだ!負けたのは俺だぞ!吊り橋効果って逆じゃないのか!?まぁとりあえず…)覚えてろよ!」


カイルは顔を真っ赤に走って剣術館から去って行く。


「カイルくん待ってくださいよ!ユウナさんありがとうございました!」


「あっ…はい!こちらこそ?ありがとうございました!」


この時のカイルの敗走は恋敗走といい、写真に残り挙げ句の果てには好きな子には負けて告白する伝統ができることになるとは30年後の学生しか知らない。

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