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第4話 友達と勝負!?

「えぇー今日から授業に加わるユウナ・シズヤマだ。仲良くするように!」


「紹介に預かりました!よろしくお願いします!」


男性教師からそう生徒のみなさんに紹介された。

紹介されてからすぐの休み時間ゆうなの元に1人の少女が近づいてきた。


「よぉ、オレの名はマーシス・フレンルー!新入生!オレと勝負しろ!」


ケモ耳の生えた黒毛の獣人少女はゆうなちゃんに宣戦布告しだした。


「ん!?」


「うちの子がすみません!」


バシッ!とフレンルーと名乗った少女を殴る黒髪縦ロールの少女が来た。


「わたくしはリュートと申します。この暴れん坊の保護者?させていただいております。以後お見知り置きを。」


「そう…よろしくねリュートちゃん!」


「オレを無視するな!勝負だ!勝負!勝負するの!フガッ!」


フレンルーはガシッと頭を押さえ込まれて暴れている。


「すみません!本当にすみません!うちの子が!よく言い聞かせておきますので!」


とリュートは必死に謝る。


ゆうなはこの時これを面白いと思った。


「いいですよ!その勝負乗ります!」


「おっ!?言ったぞ!言ったからな!放課後剣術館こい!じゃあな!」


と言ってどこかに去っていった。


「あっ!ちょっとって、行っちゃいました…本当に良かったんですか?勝負なんて…」


「いいんです!そろそろ肩慣らししなきゃと思ってたところでしたから!」


(この子も戦闘狂なのかしら…それに肩慣らし?)


(リュートちゃんに変な風に思われた気がする)


と両者心の中で思うのだった。



放課後【剣術館】


「よぉ、びびらず来たか!野良犬!」


「こら!人のこと野良犬なんて言わないの!」


バシッ!とふたたび叩かれたが今回は微動だにしなかった。


「じゃあ怪我しない程度にお願いしますね。」


とリュートの忠告を聞く


「わかりました!"怪我"しない程度ですね!」


そう、ゆうなは怪我の部分をなにか含んだように言う。


「それでは両者試合を開始します!」


「かかってこい!オレに勝てる奴は1人を除いていないんだぜ!」


「私も負けません!」


「始め!」


リュートの合図でフレンルーは一気に距離を詰めると引っ掻いてきた。


「オラァ!これで一本取れたはず…!?」


リュートの攻撃はどこからともなく現れた機械仕掛けの杖によって阻まれる。


「フレッド!フォルムチェンジ!」


「はい来たさっさ!」


ゆうなは瞬く間に光の玉に包まれ制服から明らかに服装が変わった。


その姿は赤い衣装に身を包んでいた。


「なんだ?戦闘形態ってか!?オレ様の攻撃は服着替えたくらいで耐えれるもんじゃねぇよ!」


フレンルーはふたたび突っ込んでくる。


「「  ダーククロー!  」」


フレンルーの拳にモヤがかった黒色の爪が出現する。


「その程度!」


黒色の爪がゆうなに触れそうになった時何かによって砕け散る。


「なに!?」


「久しぶりの不可視障壁!その次!」


ゆうなは杖の先をフレンルーに向ける。


「出力0.005%!一撃必殺!ウルティメイト・クラッシャー!」


紫色の粒子が杖の先に集まり球体を作り出したかと思うと瞬く間に細い線となってフレンルーを貫いた。


「うぐっ!」


「勝負…あり?!大丈夫ですかフレンルーちゃん!」


「大丈夫!一瞬気を失うような程度になるよう出力調整したから!これで私の強さわかったかな?」


「くっこのオレが、師匠以外に負けただと?」


「そうですね、あなたはユウナさんに負けました!二度と挑戦するような真似はしないでくださいね!」


「次は勝つ!」


「反省しなさい!」


とリュートはフレンルーを叩く


「イタタタタ…」


ゆうなは変身を解除し彼女たちの元へと近づいていく。


「それにしてもゆうなさん、その魔法?私は見たことがありませんが流派はどちらで?」


「流派?」


ゆうなは首を傾げる。

それもそのはず魔法少女であるゆうなは杖を使わないと魔法が使えない。つまり後天性の魔法使いだからこの世界の当たり前に魔法が使えるという理の外にいる。


簡単に言えばゆうなは努力しなくても杖さえあればテンプレート魔法が使える。

この世界の人は努力して自由に様々な魔法を習得できるということなのだ。


つまりゆうなには流派など存在しない。

言い訳を考えなければ…


「えぇと…」


(フレッド流とか言ったらどうだい?)


(安直だけどそれしかない!ありがとうフレッド!)


「フレッド流かな?」


「なるほど…古代よりガレメン大陸に伝わるフレッド流ですか、その多くは謎に包まれており使徒の口頭による言い伝えしかなく、最後の会得者は3年前に死去したと聞きました。まだ生きていてこの目で見れますとは思いませんでしたわ。」


苦し紛れにはなった言葉はリュートの知識に偶然ハマりことなきを得た。


(これで、当分は誤魔化せる…)


安心したのも束の間剣術館の扉が大きく開かれる。


「獣人風情が、剣術館勝手に使うとはどういうことですか?」


そう言いながら取り巻きを4人くらい連れて中に少女が入ってくる。


「げっ!ラトゥール!」


「呼び捨てとは、躾のなっていませんわね。どうなのでしょうか?リュートさん?」


「ラトゥールさん、いい加減差別発言はよしたほうがよろしいですよ。」


とリュートの顔が険しくなった。


「えぇっと、仲良くしませんか?」


「うるさい平民!私はリュートさんと話してますのよ。」


ゆうなはアワアワしだした、歴史の授業で差別というものは学んでいたが、実際にモロにされているところは初めて見たからだ。

どうにか止めないとと考えるがどうも取り合ってくれそうにない。


リュートちゃんとラトゥールと呼ばれた少女がバチバチに睨み合っていた時。

フレンルーが走り出した。


「獣人を愚弄するな!」

「「  ダーククロー!  」」


「本当に躾のなっていないこと…!」


ラトゥールは木の杖を取り出し何か魔法を放とうとするが何者かが両者を吹き飛ばす。


「何事かと思えばしょうもないことしてるじゃねぇか、ラトゥール嬢ちゃんよ!」


「その声は!師匠!」


フレンルーが尻尾を振り始めた。その声の主はオールバックでヤンキー味の強い上級生だった。


「フランク・シールズ!と図書館の管理人!?」


聞き覚えのある名前が聞こえてきたと同時に驚きの事実に気づいた。フランクって姓だったんだ!?というどうでもいいことである。


「マーナから聞いたぜ?またうちの子分にちょっかい出してるんだってな!」


(魔法の無力化は管理人がいるからか…分が悪い。)「今日のところは引かせていただきますわ、ごきげんよう。」


「ふん!旧貴族風情が!」


「そうだそうだ!言ってやれ師匠!」


ラトゥールは剣術館から去っていきひとまず最悪な状況は終わった。

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