マリステリアの願い
「ライ様。まずは領主になれたことおめでとうございます」
マリステリアが俺に頭を下げる。
「いや。こちらこそマリステリアにはよく助けられた。君はうちに欲しい人材なくらいにさ」
「もったいない言葉ですが私は姫様の騎士ですから。その、ライ様。私から願いがあるんですが聞いてもらえないでしょうか」
マリステリアが俺に言ったあと、俺は「かまわない」とこたえた。
「私の、スーサイヤ王国の姫様を探して欲しいのです。スーサイヤ王国も極悪の六人の一人によって攻め落とされ今は奴らに支配されています」
極悪の六人か。またあいつらが関わってるのか。めんどくさいなぁ。
「極悪の六人と言ってもだれが侵略してきたんだ?」
「攻めてきたのは大戦姫ヴァルキュリア。極悪の六人において戦いにおいては最強と言われている女です」
大戦姫か。盗賊の次は戦闘最強ときたか。バルストリアはまだ勝てるくらいの強さだったからいいが戦姫と呼ばれるくらいだからなぁ。
俺はマリステリアに話を聞いたあと空を見ながらぼやいていた。
ライが領主となった頃、侵略されたスーサイヤ王国では一人の男が王の間に座る体が傷だらけで背中には剣一本と槍をせおう女とむきあっていた。髪の毛はピンクのロングヘアーで顔だけはとても綺麗な顔をしていた。
「大戦姫ヴァルキュリア!お前を今日こそうちとりスーサイヤ王国をとりもどしてみせる!」
男はヴァルキュリアに叫ぶとヴァルキュリアはため息をつき
「本当拍子抜けでは。身の程をわかってないざこほど見るのも耐えきれないくらいよ」
ヴァルキュリアが男に言うと男は背中に装備していた大剣でヴァルキュリアに斬りかかる。
「かぁぁぁぁ!」
「うるさい」
ヴァルキュリアが指を横にふると男の首がぼとりと地面に落ちる。
「本当に退屈だ。ろくな戦士がいない。この戦姫を楽しませてくれる強者はいないものか」
ヴァルキュリアがぼやいているとヴァルキュリアのそばに片目が髪で隠れている少年がヴァルキュリアに近づく。
「ヴァルキュリア様。お耳に入れたいことが」
「何だザルキバル。申せ」
ヴァルキュリアが言った後ザルキバルと呼ばれた少年は
「極悪の六人の一人、大盗賊様が敗北いたしました」
「......あいつが負けた?死んではいないんだな?」
「はい。あの方の固有魔法は盗む魔法。それで配下にしていた男の体をまた奪ったそうです」
ザルキバルがヴァルキュリアに言った後ヴァルキュリアは顔に手を当てながら嬉しそうに笑っていた。




