アルドノア村 2
「アサコ!今村の中から」
「ライ様。すぐに向かいましょう。それとも私だけ行けばよろしいでしょうか?」
アサコは俺に言ったがここで行かないといえばそれは悪人の前にクズになってしまう。俺はそこまでおちたくはない。
「いや俺も行くよ。早く向かうぞ」
「流石はライ様。このアサコ。ライ様にずっとついていきます」
アサコは俺に言った後俺たちはアルドノア村から聞こえた叫び声の場所に向かうとそこには大声を荒げながら子供を蹴る大人がいた。
「このクズ!使えないクソ奴隷が!」
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」
子供を蹴っている男、金色の高そうな服を着た普通体型の男が小さな子供、ピンク色の髪型で体がボロボロの女のこだった。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ごめんなさいじゃねぇんだよ!この高貴な俺がピンクの髪なんて変わった奴隷がいるってきいて買ってやったのによ。何もできねぇとはなぁ!」
高そうな金色の服を着ていた男は懐から銃を取り出す。この世界にも銃はあるのか!?そんなことよりも早くあの子を助けないと!
俺は女の子の前に急いで近づくと高そうな服を着た男が俺を睨みつける。
「おいガキ。正義のヒーローごっこでもしたいのか?ならやめておくといい。今の俺様は子供の遊びに付き合うほどの余裕はないんだ」
「子供の遊びに付き合う余裕がないとか可哀想だね。おじさん」
「あ?誰がおじさんだ。俺様はまだ10代だぞ。それなのにおじさんとは」
「俺からすればおじさんだもん。それに10代でこんなことしてるとか可哀想すぎだね。おじさん」
俺は高そうな服を着るおじさんに言うとおじさんは俺に銃口を向ける。
「ガキ。先に死にてぇならお前から殺してやるよ」
俺はピンクの髪の子の前に立ち、おじさんが俺の頭に銃口を当てた瞬間、俺の前にあった銃とおじさんの片手が地面に落ちる。
え?なんで?一体何が?
「あ?なんだ?片手の感覚が急になく」
おじさんはなくなった片手を見ると驚きだす。あれ?反応が遅くない?
「な、なんで!なんで俺様の片手が!」
「そこのお金持ち様。私の主人に銃を向けたんですから片手くらいなくなっても当たり前ですよね?むしろ光栄ですよね?ライ様のおかげで片手とお別れができて」
アサコは怒っていたが怒っているのがわかるような笑顔でおじさんにつめよる。
「き、貴様!メイド如きがこの高貴な俺様、クライツ・クラを」
「安っぽいあなたなんて知りません。私の主人に銃口を向けた時点であなたには死あるのみです」
アサコはおじさんに言った後右手を横に振るうとおじさんの首は綺麗にはね、宙をまっていた。