俺とアサコ 2
「カリスマ性とか言われてもお前がウビアをうらぎったのは」
「はい。まだライ様が領主になる前ですね。私が前の領主に完全に愛想を尽かしていたころです」
ま、まぁ。確かに父さんと母さんはクズと言えばクズだったからな。
「私は正直あの二人を殺してウビアがこの領地を収めればまだマシだろうなと思っていました。ですが書斎で勉学に励むあなたを見て私はこう感じました。この人なら大丈夫だと」
何が?と言いたいところだがそこは聞かないでおこうかな。
「俺が聞きたいのはただ一つだよ。アサコ。これからも君を信用していいんだよね?」
「もちろんです。私はあなたを、ライ様をうらぎりません。あなたを主人と決めましたから」
アサコがそこまで言うなら信用しようか。確かに俺のことうらぎるようなそぶりもないし。
「これからも頼りにしてるしアイラもアサコを信用しているからずっとファム家にいてくれよ」
「もちろんでございます。このアサコ。ファム家、ライ様に一生の忠誠をあらためて誓います」
アサコが俺に跪きながら言った後、俺の部屋から出て行き、次の日に備えて今日は自由にしていいとアサコが去り際に言っていた。せっかくだし部屋で一日こもってよう。最近忙しかったし。俺が部屋に篭りだらだらしていると夕方くらいにアサコが部屋に来て
「ライ様。タナンタ殿達が屋敷に来られました。明日また会議をしますので明日の朝、食事を終えた後領主の部屋に来てください。それではお休みなさいませ」
アサコが俺に言った後、俺はのんびり一日を過ごした後次の日、朝起きて食事をした後領主の部屋に行くと昨日屋敷に来た三人、タナンタ、ガルズ、ナヤンの三人がいた。
「二日前ぶりだね。来てくれて嬉しいよ」
「いえいえ!こちらこそ僕みたいなやつを使ってくれてありがとうございます」
タナンタはすごい勢いで頭を下げた後、領主の部屋にいたミランクの連れてきた戦力の一人、フナコがタナンタを見ながら笑っていた。
「あっはっは!相変わらず謙虚だねぇタナンタ。あんた剣を持ったら性格かわるのに」
「フ、フナコ姉さん!あ、あんまりそれは言わないで!二日前にそれで領主様にしてはいけないことをしてしまったんですから」
あの強気で攻めてきた時のことか?別に気にしていないのに。
「戦力も整いました。ライ様。ようやく私たちも動けますね」
「そうだね。これだけ戦力がいれば必ずランドル領の領主になれる。それじゃ会議を始めよう。大盗賊をランドル領から追い出す方法を」




