大盗賊バルストリア
「いやー。君いいねぇ。依頼主を殺してくれるなんてありがたいよ」
ウビアを殺した後アズムルの近くに一人の男が現れた。男は腰に片方にノコギリ、もう片方には普通の剣を装備していた。
「......何のつもりだ?ナガル」
「まさかあの時いた君がここまで強いとは私の目もくもったもんだ。でも前に殺したあの二人の友情は素晴らしかったし、そこまでくもってもないか!」
アズムルの前に現れたナガルが言うとアズムルはナガルに剣を向ける。
「こいつと戦っているときも何で加勢しなかった?そのためにいたんじゃないのか?」
「確かにそれが普通かもしれないね。でも私は私のやりたいようにやる。依頼主はもう死ぬ運命だった。ならば美しく散らせてあげるのが優しさってもんでしょ」
ナガルはアズムルの隣を素通りし、ナガルの死体をノコギリでバラバラにする。
「美しくない奴はズタズタにひきさいて殺すべきだ。それが優しさなんだよ。わかるかい?影の騎士」
「......どこでその名を?」
アズムルはナガルに聞くとナガルは軽く笑い
「スーサイヤ王国にいたならわかるでしょ。腕集めと影の騎士には気をつけろと言われてたの。私が腕集めだよ」
「お前が腕集め、か。それで何で俺が影の騎士と?」
「そりゃ閃光の騎士といたのに一人で闇うちみたく狙うってなればついをなすような影の騎士でしかないでしょ」
ナガルが言った後アズムルはまた剣をかまえる。
「そう剣を向けないでよ。私は君をバラすつもりはないから。君にはもっと美しい散り方があるからね。こんなところで殺すのもったいない!依頼主に関しては私が殺したことにしておくから安心して帰るといいよ」
「言われなくてもお前がやる気がないなら自分もやる気はない。師匠達が心配だから早く帰りたいしな」
アズムルは剣をおさめるとナガルも笑顔で
「うんうん。今は戦わない。それが正解だよ。君が戦おうとすれば私は君をズタズタにひきさいて殺すところだった」
「自分は早く帰りたいと言ったろ。戦う気がないならお前も早く帰れ」
ナガルが言った後、アズムルが「しっしっ」と手をふりながらやるとナガルは撤退していき、アズムルもアルドノア村へと戻っていく。
ランドル領にて暗躍していたウビアはランドル領の森の中にてバラバラにされて死んだ。ウビアがどこでどうなって死んだかは誰も知ることがなく後にただ殺された、とだけランドル領にて広まることになった。




